中古デジカメでチェックすべき3つの項目とは?
デジタルカメラはかなりサイクルの早い商品であり、ほとんどの機種が1年で後継機種を発売するようになっている。そんな状況なので、中古デジタルカメラを購入対象としている読者も少なくないだろう。また、旧型のデジタルカメラでも伝説機とも呼べるものがある。たとえば筆者もいまだに愛用しているDSC-MZ3の動画機能はVGAとはいえ、7年前のものとは思えないほどのクオリティだ。FinePix F31fdは暗所性能で尋常ではない性能を持っている。そういうような伝説機を探しているユーザーもいるわけだ。
スペック
現在のデジタルカメラでは被写体追随機能や顔認識機能は当然のものとして搭載されている。各社はそれぞれを進化させた美肌モードなどの付加価値の搭載で競り合っている。しかし、これらの機能はごく最近に搭載されたもので、中古デジカメには搭載されていない場合が多い。
IXY DIGITAL 900ISはキヤノンのデジカメとして顔認識AEを搭載したはじめてのもの
現在の顔認識機能はは個人個人の顔を登録できる個別認識や優先する個人を設定することまででき、スマイルシャッターなども搭載されている。しかし、初期のものは単純に人間の顔を認識してそこにピントを合わせるという、単純な機能だけであったのだ。
これは顔認識AFと呼ばれる機能で、顔に露出をあわせてくれる顔認識AEはかなり後になってからの搭載となっている。さらに顔をキレイな色で撮影してくれる顔認識WBは最近になって搭載されている機能だ。
このように一口に顔認識機能といっても、昨今のものと初期のものとでは大きな隔たりがある。購入しようとしている中古デジカメの機能がどれほどのものなのか、各社の製品情報ページでチェックしておくべきだろう。
電池は動けばラッキーくらいに……
中古のバッテリーに過大な機体は禁物だ。
バッテリーは丁寧に扱っていても劣化するものなので、基本的には消耗品だ。さらにリチウムイオン電池は安くない買い物である。下手をすると本体と同じくらいの値段のバッテリー代となってしまうこともあるだろう。メーカーによってはサードパーティ製のバッテリーを搭載できなくしているところもある。
新品のバッテリー価格はチェックしておくべき項目だろう。
レンズは是非、実機をチェックしておきたい
実際の本体でチェックしておきたい部分はレンズだ。陳列されている状態ではレンズが見えないことが多いからだ。できるかぎり、中古品は店頭でチェックしてから購入したいのだが、レンズが最大の理由だ。レンズの傷は写りに大きな影響を与える。特にフレアが出るような状況ではレンズの傷が致命的なものになりかねない。レンズだけはできるかぎり現物をチェックして、コーティングのハゲなどがないか見ておきたいところだ。
以上の3点がチェックしておきたい項目として挙げられる。訳ありの格安品をあえて購入するというのも手ではあるのだが、相応のリスクがあることも覚えておいたほうがいいだろう。