タヒチ/タヒチ基本情報

タヒチのエリアガイド(4ページ目)

西ヨーロッパにほぼ相当するほど広大な海域に118の島々が点在するタヒチ。おなじみのボラボラ島などがあるソシエテ諸島やランギロアのあるキアオラ諸島を中心に、各エリアの特徴をまとめてみました

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

ゴーギャンが移り住んだマルケサス諸島

ダイナミックな地形のヌクヒバ島(C) Isabelle Ozan/タヒチ観光局
赤道近くに位置し、立ち上がった崖や深く切れ込んだ谷など起伏に富んだダイナミックな地形が特徴のマルケサス諸島。ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島、ウアフカ島など14の火山島からなり、天を差すような険しい山には野生の馬や山羊、羊などが生息。中でもヒバオア島は画家ゴーギャンやシャンソン歌手のジャック・ブレルが没した島として知られており、二人の墓標は海を一望にする丘の上にあります。

村にはゴーギャン記念館があり、ゆかりの物や絵の複製画が展示されています。ゴーギャンが住んでいた「快楽の家」は復元され、入口の上にはその銘文が刻み込まれた、木のパネルの複製がかけられています。

クジラと一緒に泳げるルルツが有名なオーストラル諸島

クジラと一緒に泳げるルルツ(C)タヒチ観光局
タヒチの南端に位置するオーストラル諸島。野趣溢れる山など海抜の高い島々が多く点在しています。標高差があることから、熱帯植物から温帯植物まで幅広い植物層が見られ、農業にも適していることから、“タヒチの食物庫”とも呼ばれています。

オーストラル諸島の中でもルルツ島は、6~10月、南氷洋から子育てのために北上してくるザトウクジラの存在が有名。クジラと一緒に泳げるのは、世界的に見ても数少ない貴重な存在です。ルルツ島の周囲は切り落としたような断崖に取り囲まれ、洞窟や地下トンネルが数知れず穿たれています。

18世紀の石造建造物が今に残るガンビエ諸島

手つかず感がたっぷりのガンビエ諸島(C)J. Benhamza/タヒチ観光局
タヒチの東端にあり、ツーリストにはあまり馴染みのないガンビエ諸島。太古の火山の名残であるマンガレバ島を中心に、海抜の高い14の小さな島が点在しています。

18世紀、カトリックが成熟したこの島々には、教会や司教館、学校、織物工房、パン焼き窯など、100あまりの当時の石造建造物が今なお残されています。中でも見どころはリキテア村にはサン・ミッシェル大聖堂。黒真珠の産地のマンガレバ島にふさわしく、祭壇が真珠やマザー・オブ・パールをふんだんに使って装飾されています。
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