タヒチ/タヒチ基本情報

タヒチのエリアガイド(2ページ目)

西ヨーロッパにほぼ相当するほど広大な海域に118の島々が点在するタヒチ。おなじみのボラボラ島などがあるソシエテ諸島やランギロアのあるキアオラ諸島を中心に、各エリアの特徴をまとめてみました

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

ソシエテ諸島2 タヒチ島からアクセスしやすいモーレア島

丘の上から眺めたソフィテル・モーレア・イアオラ・ビーチリゾート
タヒチ島から空路わずか10分。はばたく鳥のような形をしたモーレア島は、画家ポール・ゴーギャンが「古城のようだ」とたとえたギザギザした山並みと美しいラグーンが出会う島です。アクセスのしやすさから、“タヒチ島のシスターアイランド”とも呼ばれています。

海に突き出したロトゥイ山を抱く半島の両脇には、オプノフ湾とクック湾が穏やかな水面をたたえ、白い帆船が浮かぶ光景はポスターにもなっています。2つの湾を同時に眺められるヴェルヴェデール展望台は、ぜひ訪れたい場所! 映画『南太平洋』のモデルとなったバリハイも、ぜひ目にしたい風景です。

ホテルは、ボラボラ島同様にロマンチックな雰囲気のラグジュアリー系が主流。コンチネンタル・リゾート&スパ・モーレアでは、イルカと触れ合えることで評判! プチホテルやペンションもあります。

モーレア島には在住アーティストが多いせいか、ギャラリーが多いので、ビーチ以外にギャラリー巡りというのもおすすめの過ごし方です。

 

ソシエテ諸島3 首都パペーテのあるタヒチの要衝、タヒチ島

沖にモーレア島を望むタヒチ島のリゾート
タヒチの玄関口であるタヒチ島。タヒチ・ヌイとタヒチ・イチ、2つの島が合体したような、ひょうたん型をしています。タヒチへの旅では、最終日にフライトの関係上、1泊はすることになります。

首都パペーテはおしゃれなカフェやブティックが軒を連ね、のどかな南洋の都会といった趣。「都会」といっても、素朴そのものではあるのですが……。

活況を呈するマルシェ(市場)や、トラックを改造した屋台が集まるルロットなど、タヒチ島ならではのスポットもあります。また、郊外に足を延ばせば、海沿いのステキなレストランでフレンチだって楽しめます。

 

タヒチ島で出会った地元のウエディング
パペーテから離れれば、タヒチ島もゆったりとした時間が流れる南の島。火山島らしいブラックサンド・ビーチやそびえる高峰が、ワイルドな風情をかもし出しています。また、上級者向けのサーフィン・スポットとして知られ、世界大会も開催されています。

 

ソシエテ諸島4 ライアテア島&タハア島

タハア島沖のル・タハア・プライベートアイランド&スパ
ライアテア島は、ポリネシア人が最初に定住した地だそうで、かつては“ハバイキ”と呼ばれた、主島だった聖なる島です。この島でしか見ることのできない花“ティアレ・アペタヒ”が咲き、ポリネシア版オリンポス的存在のテメハニ山がそびえ、喧騒とは無縁な神聖な空気に満ちています。

一方、ライアテア島と寄り添うように浮かんでいるのが、姉妹島のタハア島。ちょうどハイビスカスのような形をした島では、バニラ栽培がさかん。乾燥のために日光にさらしたバニラの、ほんのり甘い香りが島中を包んでいるようです。また、タハア島は黒真珠の産地としても有名。


 
タハア島のポリネシア様式のル・タハア・プライベートアイランド&スパ
人々の暮らしをそばに感じられる素朴さが魅力のタハア島ですが、2002年にモツ・タウタウという沖の小島に豪華リゾート、ル・タハア・プライベート・アイランド&スパがお目見えしました。お部屋によっては、遠く海越しにボラボラ島を望む絶景が期待できます。

 

ソシエテ諸島5 古代遺跡の宝庫そしてサーフィン天国、フアヒネ島

サーファーの憧れの島、フアヒネ島(C)T. McKenna/タヒチ観光局
古代ポリネシアの宗教にまつわる遺跡が数多く残されているフアヒネ島。マラエ(古代宗教の祭祀殿跡)が数多く復元され、謎の多かったポリネシアの文化のことが解明されていきました。マラエをめぐるオプショナル・ツアーも、ポリネシアの歴史に興味がある人にはおすすめです。

そして、タヒチは諸説あるものの、サーフィン発祥の地とされています。なかでも、フアヒネ島はサーファーにとって憧れの地。ファレ村沖のアバモアパスではみごとなチューブを描く、太平洋屈指のメジャースポットです。ちなみに、上級者向け(初心者のワタシは大ケガしてしまいました)。ハワイとフアヒネ島を行き来しているプロサーファーだっているほど!

フアヒネ島にはリゾートホテルもありますが、プチホテルやペンションの方が主流です。

ソシエテ諸島6 美しい風景をちりばめた素朴なマウピティ島

高峰とラグーンのコントラストの美しさはボラボラ級(C)Philippe Bacchet/タヒチ観光局
タヒチ語で“マウルア・イ・テ・ラ”(太陽の島)ともたとえられたマウピティ島。ポリネシアの神話によると、マウピティ島は、ライアテア島やタハア島のそばに寄り添うように浮かんでいたのですが、その美しさをねたまれ遠ざけられたのだそう。その美しさはボラボラ島にも劣らないとの声も! リゾートホテルはなく、ステイ先はペンションなどになります。
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