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オレンジリボンとは?児童虐待防止を考える機会に(3ページ目)

少子化なのに、増え続けている子どもへの虐待。虐待を防ぎ、傷つく子どもたちを救うためのシンボルマークがオレンジリボンです。虐待を防ぐだけではなく、現代の子育てもやさしく見守ってくれます。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

オレンジリボンは子育てを見守るシンボル 

オレンジリボン3

いつでも、いつまでも、この笑顔を見ていたい。いつの時代も親の願いは変わりません

「もしかして虐待かな?」と思ったら、どこに連絡をすればいいのでしょうか。児童相談所や市区町村の子ども虐待に関する担当部署、福祉事務所などが関連機関になります。

全国どこからでもかけても地域の児童相談所に転送してくれる24時間対応の「児童相談所全国共通ダイヤル」があります。

番号は、189(いちはやく)です。

かけた人の個人情報は守られますので、仮に心配し過ぎで虐待の事実がなくても、かけた人に迷惑がかかるようなことはありません。

「虐待かなと思って電話をすることは、通報ではなく、子育てをサポートすることと考えてください。たとえ、それが虐待とはいえなくても、子育てに大きな不安を持っていて援助が必要な親に対しては、関係機関がサポートに入れるきっかけになるのです」(高祖さん)

子どもが0歳なら、親も0歳。最初からうまく子育てができるわけではありません。親自身も成長するために、様々な子育てのサポートが必要なのです。それは形に見えるものだけではなく、階段でベビーカーを運ぶのを手伝ってもらったり、近所で、“○○ちゃん、大きくなったね”と、声をかけられたりといった程度でもうれしいものです。ささやかなサポートで、心が軽くなり、ホッと一息つけた。そんな経験が誰にでもあるのではないでしょうか

「虐待防止に何ができるか、と大げさに考えなくても、優しい目で子育て中の親子を見守ることで十分なのです。それが子ども虐待防止にもつながっていくと思います」と高祖さんは教えてくれました。

親の心の安定は子どもの安定に直結するといいます。そう考えると、オレンジリボンは、虐待防止と同時に、孤立しがちな現代の子育てを暖かく見守ってくれるシンボルであるともいえますね。人と人のつながりが希薄な上に、不況や不安が高まっているからこそ、ゆるやかに子育てを見守る動きを少しずつ広げていきたいものです。

児童虐待防止のオレンジリボン運動のさらなる情報は、NPO法人 児童虐待防止ネットワークのHPを参照してくださいね。


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