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“宝塚のモーツァルト”~寺田瀧雄の世界

『ベルサイユのばら』をはじめ、宝塚歌劇の数々の音楽を手がけた寺田瀧雄先生。ヒットメーカー、寺田先生の名曲をご紹介します。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

数々の名曲を生み出し“宝塚のモーツァルト”と称された寺田瀧雄先生。寺田先生がお亡くなりになり早10年が経とうとしています。

宝塚歌劇団座付きの作曲家、寺田瀧雄先生は、1956年に宝塚歌劇団に入職されました。
1960年、星組公演「春の踊り~日本の恋の物語~」で作曲家デビュー。
それ以降40年、約300作品、約3000曲の名曲を作られました。

美しくてドラマティック。耳に覚えやすく、心にいつまでも残る……。

あまりにも多い名曲ですが、中でも『ベルサイユのばら』(1974年初演)の楽曲は、作品と共に宝塚歌劇の宝物。
「愛あればこそ」「青きドナウの岸辺」「ばらベルサイユ」「愛の巡礼」「心の人オスカル」「駆けろペガサスの如く」「我が名はオスカル」「愛の面影」…。
『ベルサイユのばら』が大ヒットした理由の一つに、寺田先生の素晴らしいメロディーのしめる割合はどれほど大きいことか。
いえ、それは『ベルサイユのばら』に限ったことではありません。

しかし2000年7月、寺田先生は、雪組公演『凱旋門』の公演中に、交通事故に遭われ他界。享年69歳でした。
折りしも作曲家生活40周年記念コンサートを開催されたばかり。
まだまだ寺田メロディーが聴きたかったファン、歌いたかった生徒たちは本当にショックでした。

では、寺田瀧雄先生がお作りになった名曲の数々。思いつくままご紹介いたします。

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