会長と何名かの幹事さんがいます。私からすれば、かなり上級生の方々。
観劇日なんて毎公演です。その作業は並大抵のことではないでしょう。本当に有難く、頭が下がります。
昨今は退団した生徒、自分のことを、宝塚歌劇団の「元生徒です」「OGです」「卒業生です」なんて言いますが、ウン十年前は「宝友会です」と言う方が非常に多かったようです。
それほど「退団したら宝友会に入る」というのが当然のようなものでした。
しかし、元生徒の入会や継続は、昔に比べ減っていることでしょう。
それは、退団間もない元生徒ほど、宝友会に対し必要性を感じないからだと思います。
チケットは現役生徒に好きな日時(宝友会よりもっと良い席が…)が頼めるし、楽屋口の守衛さんはまだ顔を覚えていてくれているので、顔パスで入れます。
また宝友会に入っていなくても、10年に1度、同窓会名簿は全員に送られてきますし、同期会や同じ組や作品の同窓会などもあるため「別に宝友会に入らなくても…」と思う人がいるのも事実。
なので退団してからかなり年月が経った生徒の方が、宝友会の必要性を感じるのかもしれません。
でも“必要だから”ではなく、宝友会にずっと入っている人も大勢います。
それは“宝塚音楽学校を卒業し宝塚歌劇団を退団した証”としてでしょうか。
ほんの数回ですが、宝友会の観劇日に参加したことがあります。
現役生徒の名前もわからない元生徒もたくさんいますが、幕が開くと、一気にファン時代に戻ります。「素敵ね…」「きれいね…」「やっぱり夢の世界よね…」と。
そして終演後は昔話に花が咲き……。
宝友会とは、元生徒たちを、懐かしいファン時代や現役時代に連れ戻してくれ、それを学年や組を超えた大勢で楽しめる場なのです。
そんな温かい宝友会がいつまでも続くことを願います。