宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

これも伝統―上級生のお手伝い Part2

公演本番中、下級生が上級生のお手伝いをする…。しかも自分も舞台に立ちながらのお手伝い。そこにメリットはあるの? あるんです、大いに。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

『これも伝統―上級生のお手伝い Part1』ではお手伝いの内容をお話しましたが、今回は「誰が誰のお手伝いをするのかはどうやって決まるの?」「お手伝いをするメリットは?」について。

まず……。“みんなで助け合って”精神の生徒たち。そばで早替わりをしている人を手伝うのは、上級生・下級生、関係ありません。

着替える場所は学年順だったりするので、おのずと近い学年がそばにいます。同期同士、一期違い…。自分に余裕があれば誰に対しても、たとえ自分が上級生であろうと手伝ってあげるというのは当たり前。みんなお互い様。

ただ出番もそれぞれですから、手伝ってくれる人がそばにいない、衣装部さんだけでは手が足りない、物の移動ができない場合も。
「あの場面の早替わり、手伝ってくれる?」と頼まれたり、気づいた人が「お手伝いしましょうか?」と申し出たり。

上記のような、その公演のみの単発的なお手伝いとは別に“私は○○さんのお手伝い”という、特定の上級生のお手伝いをする下級生がいます。

これは誰にでもいるわけではありません。ある程度の学年、出番の多いスターさんに、こうした下級生が付く場合が多いのです。
やはり男役さんの方が多いですね。


どうやって決まるの?

「貴女は○○さんのお手伝いをしなさい!」と誰かが決めるわけではありません。
たまに上級生側から「手伝ってくれる?」と頼まれることもありますが、ほとんどが「この人のお手伝いをしたい!」と思った下級生からの立候補。

その上級生を尊敬していて、そばでお手伝いをすることにより何かを学びたいと思ったり、中には入団前からファンだった……なんていう人もいるでしょう。

さて、誰かのお手伝いをすると決めたとして……それはいつまで続く?

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