振り移し同様、衣装合わせをする時間などを伝え、お願いします。
その時に衣装が置いてある場所も聞いたりして。
こちらから聞かなくても、本役さんの方から教えてくれたりして。
◆舞台稽古で衣装を借りる
新公舞台稽古は本番前日の本公演終演後。
その終演後……つまり「さぁ、これから舞台稽古だぞー!」という時に行きます。
「………舞台稽古で、○○さんのお衣装をお借りします。どうぞよろしくお願いします。」。
そうそう、被り物や自持ちの小道具は各自化粧前に置いてあったりします。それはその挨拶の時に、本役さんが手渡してくれます。
◆本番で衣装を借りる
舞台稽古の時と同じですね。
正直言うとですねぇ、この衣装を借りる挨拶に回る時からすでに、そわそわドキドキしたりするもんです。あと二時間もしない内に、本番が始まるのですから。
「頑張ってねぇ~」「観るからねぇ~」なんてことを本役さんはおっしゃって下さったり。余計に緊張しますよ。
振り移し、衣装合わせ、衣装を借りた後には必ず「ありがとうございました!」のお礼の挨拶に行くのは常識。
通し役だと、一人の本役さんだけに挨拶に行けばいいのですが「この場面は○○さん、あの場面は●●さんの役……」となると、何人もの本役さんに挨拶に行くことになります。衣装も、何人もの人に借りることになる。だからちょっと大変ね。
挨拶する時って、新公出演者みんながいっせいに回り始めるから、楽屋はなんだかバタバタした感じに。
挨拶に行っても本役さんがお風呂に行っていたりすると、もう一度自分の化粧前に戻って、お風呂から帰ってくるタイミングを見計らったり。
何人もの本役さんに挨拶に行かなければならない人……つまり下級生の方が、挨拶は何かと大変なわけです。