衣装の他にもアクセサリー、髪飾り、被り物、衣装に付いている小物、小道具などなど、たくさんのモノを身にまとい、または手にして舞台に立つ生徒(タカラジェンヌ)たち。
たまにそれらを「舞台上で落としてしまう」というハプニングも起きてしまいます。
これはダンス場面によくあるでしょうね。あれだけ激しく動くのだから仕方がないといえば仕方がない。
しかし! 落としてはいけません。
落としてはいけない理由とは……?
見た目の問題
衣装の小物をはじめそうした付属品は、衣装デザイナーのスタッフがデザインした、れっきとした衣装の一部。
その衣装の一部が取れ、落としてしまうというのは……恥ずかしい。
同じ衣装を着ている生徒が何名もいる場面もありますよね。
その中で、1人だけ何かがない…というのは、お客様にもわかってしまいます。
それに、舞台上に何かが落ちているとお客様の目にも入ってしまいますよね。
それは自前のアクセサリーなど個々で付けている場合も同じでしょう。
宝塚音楽学校では、制服のボタンをかけ忘れたり、蝶ネクタイをするのを忘れると厳しく叱られますが、実はこれは、舞台に立つようようになった時の「衣装はきちんと着なければならない」ということにつながっているのです。
危険!
舞台に立つ生徒にとって、そこに普段はないモノが落ちていることに気づくと、非常に気になります。
そして、気になる以上に危険!
踵の高いヒールでブーツで、時には裸足で踊る舞台。
落ちているモノが、つまづいたり転んだり怪我をする原因となってしまうこともあります。
また、セリや盆などの舞台機構の隙間に、もし小さなモノが入ってしまったら……?
そう。だから危険なのです。
壊れる!
みんな下を向いて舞台に立っているわけではない。
何かが落ちていても気づかずに、誰かに踏まれてしまうこともあります。踏み潰され、壊れちゃう可能性もあります。
それが衣装部さんや小道具さん支給のものなら、直す手間をかけてしまいます。
もし自前の高価なアクセサリーだったら? 悲しい……