宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

舞台はナマもの!Part3 落し物に注意!(2ページ目)

衣装の他にも色々な付属品を付けて舞台に立つタカラジェンヌ。それをもし舞台上に落としてしまったら…? そんな場合の対処方法、そして“本当は落としてはいけない理由”とは?

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

生徒は、たくさんの付属品を落ちないように色々と工夫をし、落とさないように注意をしています。が……落ちてしまうんですねぇ。
これはもう、どうしようもない。不可抗力とでも言いたいぐらい。


じゃ、落ちてしまったら、どうする……? 拾わなきゃ!

落としてしまった本人が拾うのがベスト。
ところが、拾えない場合が多々あります。踊りながら位置が変わってしまったりすると難しい。
またお客様の視線が集中しているスターさんだと、拾うのもちょっとカッコ悪かったり。

なので、自分が落としたのではなくても、拾える位置にいる人、拾える立場の人が拾う。これしかありません。


じゃ、拾ったら、どうする?

それが自分のモノであれば、そのモノによっては、またその余裕があれば、付け直すことができるでしょう。

他の生徒のモノであったり付け直すことができないものであれば……
そのまま手に持ったままだったり、ポケットやキャミソールの中に入れたり。
またはセットの裏に置いたり、に投げ入れたり、袖にいる誰かに渡したり。

拾ったとしても……それをどう対処していいかわからないモノもあります。ちょっと大きめのモノだったりすると、それを手に持っている方が目立ってしまいますから。

そんな時は、暗転になり引っ込む際に拾うしかありませんね。

たまに、拾ったモノが、その落とし主にとってその後絶対に必要な場合もあります。芝居の小道具として使う場合など。
そんな時は、たとえ舞台上でも、落とし主の元にナントカして届けようとします。

拾ったモノが何か、誰のモノかによって、その後の対処方法も違うといったところでしょう。


さて、何かを落としてしまい、自分で、または誰かが拾ってくれたとしても、落としてしまうことはお行儀の悪いこと。
終演後には、組長さんやその場面の長の生徒、また拾ってくれたなど迷惑をかけた生徒に謝りやお礼に行くのは当然です。


何も落とさない……それに越したことはありませんが、もし落としてしまったら、誰かが怪我をしたりなどしないよう、舞台が支障なく進行することを願うばかりです。

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