「宝塚ファン」ではメールマガジンのバックナンバーを公開していません。また申し訳ありませんが、再発行もできません。ですので不定期に、バックナンバーを少しずつご紹介いたします。(中略)
集合日付けで退団
【187号 2004年9月17日】
生徒さんの退団発表の中に「集合日付けで退団」というのがありますよね?
「集合日付けで退団」とは……文字通り、公演の稽古初日である集合日に退団すること。
多くの生徒さんが「●●公演千秋楽をもって退団」という形をとります。
皆さんもご存知のように、黒紋付に緑の袴をはき、大階段を降り、挨拶をし、観客、組子、スタッフらに温かく見守られてのセレモニー。
退団を一般で置き換えると、転職や結婚などの理由でその職場をやめること。
そりゃ送迎会を行ったりもしますけど、宝塚ほど、去る者に対しての温かさのある職場は、他にないと言っても過言ではありません。
なのになぜ、集合日でやめる人がいるのか…?
そうした疑問を持っていらっしゃる方が多いようです。
集合日付けで退団を選択する生徒さんの理由はイロイロあります。
まずは――体調。
病気や怪我が原因で、今すぐにでも体を休ませなければならない……。
あと一公演、出演するのに無理がある……など。
自分ではなく、家族の病気が原因で、集合日付けの退団を選ぶ人もいます。
結婚といううれしい理由の人もいますね。
「結婚相手が転勤するから、いっしょに付いて行きたい!」とか「両家の都合上、すぐにでも式を挙げなければならない。」とか。
結婚以外でも、自分にとっての第二の道を見つけ、今すぐにでもそれに向かって行動したいため、集合日付けで…という生徒さんもいるでしょうね。
おそらくすべてのファンの方が、「自分の応援している生徒さんには、●●公演千秋楽をもって退団という形をとって欲しい…」と思われるでしょう。
退団してしまうという事実を受け止めるのにも時間はかかります。
それをしっかりと受け止めながら、最後の最後まで応援したい…
同じファンの方々と寂しさや思い出を共有しながら、いっしょに時を過ごしたい…
だから「集合日付けで退団」となると、ものすご~くツライと思います。