「宝塚ファン」ではメールマガジンのバックナンバーを公開していません。また申し訳ありませんが、再発行もできません。ですので不定期に、バックナンバーを少しずつご紹介いたします。(中略)
衣装の下の胴布団…って?
【97号 2003年1月10日】
以前、「桜木星子の浴衣着付け教室!」というふざけたタイトルの記事を書きましたが、そこにもあるように「和服は、ずん胴に着付けする方が美しく見える」のです。
皆さん、和服を着られる時(えっ? 着ない? 私も着ない…)、補正というものをしますよね。
ウエストにタオルを巻いたり。
それが、胴布団です。
たぶん一般の女性よりもウエストが細い生徒さんたち。
おまけに日本物の衣装は普通の着物よりもずっと分厚いです。
だから胴布団も、かなり厚みのあるものを付けます。
タオルを重ねて作ったものとか、綿入りの布団とか。
日本物の時は、男役さんも娘役さんも必ず付けます。
その上に衣装を着て踊ったりするわけですから、ウエスト回り、汗、かきますよ~。
日本物をやると、妙にウエストだけ細くなるのは、コレのせいかもしれません。
男役さんと娘役さんの違い……それは付ける位置。
娘役さんは、胸のすぐ下の位置から腰骨辺りまでに対し、男役さんは下腹の方にまで付けます。
なぜなら、その方が男らしく見え、カッコイイから。
ちょうどいい見本がありました! 「歌劇」1月号、持ってますかぁ?
お正月にふさわしく、和服姿の美女がずら~り! 豪華な晴れ着!
香寿さん、霧矢さん、大和さん、オンナしてるじゃん!
……いえ、そーゆうことを言いたいわけではなく……汐美真帆さん!
まさに、これこそ男役さんの胴布団の付け方です。
丸~く出っ張ったお腹のように見せるのが、カッコイイのです。
もちろん役柄や時代、役の年齢によっても、胴布団の量(厚さ)や着ける位置は違ってきます。