宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

星組娘役トップ・檀 れい―退団

2005年8月14日――星組トップ娘役・檀 れいさんが宝塚歌劇団を退団されました。艶やかな美貌の彼女は数々の魅力的な女性を演じるともに、二度のトップ娘役の座をつとめるという異例の宝塚生活を歩みました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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星組トップ娘役・檀 れいさんが、2005年8月14日『長崎しぐれ坂』 『ソウル・オブ・シバ!!』にて宝塚歌劇団を退団しました。

同時に、嶺 恵斗さん(1996年初舞台)、仙堂花歩さん(1998年初舞台)、大河 睦さん(1998年初舞台)、美琴さなえさん(2000年初舞台)も退団しました。

檀 れいさんは――
1992年 雪組『この恋は雲の涯まで』で初舞台
1993年 月組に配属
   
1997年 雪組に組替え
1998年 『浅茅が宿』(新人公演)宮木/眞女児の二役で初ヒロイン
   
1998年 月組に組替え
1999年 『うたかたの恋』(全国ツアー)より真琴つばささんの相手役となり、
  月組トップ娘役に。
   
2001年 専科に移籍
   
2003年 星組に組替え
  『王家に捧ぐ歌』より湖月わたるさんの相手役となり、
  星組トップ娘役に。

【主な作品】
1996年 『銀ちゃんの恋』玉美(日本青年館)
1998年 『風と共に去りぬ』メラニー(全国ツアー)
1999年 『うたかたの恋』マリー・ヴェッツェラ(全国ツアー)
  『螺旋のオルフェ』アデル/ルシル
  『ノバ・ボサ・ノバ』エストレーラ
  『夢幻花絵巻』『ブラボー!タカラヅカ』(第1回中国公演)
2000年 『LUNA』アイリーン
  『BLUE・MOON・BLUE』赤い花
  『ゼンダ城の虜』フラビア姫
2001年 『Practical Joke』ジル(シアター・ドラマシティ)
  『愛のソナタ』ゾフィー
2002年 『風と共に去りぬ』メラニー(日生劇場)
  『蝶・恋』『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』(第2回中国公演)
2003年 『王家に捧ぐ歌』アムネリス
  『永遠の祈り』アンヌ(シアター・ドラマシティ)
2004年 『1914/愛』アデル
  『花舞う長安』楊貴妃
2005年 『DAN-ke schon!』-ダンケ・シェーン-(宝塚ホテル)
  『長崎しぐれ坂』おしま

ダンちゃんこと檀 れいさん。彼女は「異例」と言われる宝塚生活を歩みました。それは、トップ娘役としての返り咲き。
月組トップ・真琴つばささん退団後、専科へ移籍し、後に星組トップ・湖月わたるさんの相手役になりました。

ダンちゃんを語る上で誰もが口に出すのが彼女の「美貌」。それは、宝塚の娘役の持つ美しさや可憐さには留まらない艶やかさ、生身の女を感じさせる色香。

そんな彼女は、2度の中国公演では「タン・リー、タン・リー」(檀 れいの中国読み)と、中国の方々にも愛されました。

また専科時代には、東宝の『極楽町一丁目―嫁姑地獄篇―』に外部出演するなど、宝塚外にもファンを増やしました。


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