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宝塚歌劇 海外公演の歴史

2005年11月、宝塚歌劇は初の韓国公演を行います。韓国公演にちなみ、1938年から始まった海外公演の歴史を、紐といてみましょう。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

先日発表されました。日韓国交正常化40周年の記念イベントとして、11月13日、14日、韓国ソウルで宝塚歌劇が上演されます。韓国での公演はこれが初めて。

演目は、宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』と、ショー『ソウル・オブ・シバ!!』。
出演メンバーは、湖月わたる、白羽ゆりら、星組生。
劇場は、キャパ4.500席の慶熙(きょんひ)大学の平和の殿堂。

韓国公演にちなんで、今回は、海外公演の歴史をご紹介しましょう。

初めてタカラジェンヌが海を渡ったのは、1938年(昭和13年)。“宝塚歌劇団”ではなく、まだ“宝塚少女歌劇団”と呼ばれていた頃です。
国際情勢が悪化し、戦時色が色濃くなったこの頃、「訪独伊芸術使節団」として、ドイツ、イタリア、ポーランドを回りました。第1回ヨーロッパ公演と呼ばれています。

演目は『三番叟』『紅葉狩り』『棒しばり』『五人道成寺』『豊年踊』など。
メンバーは、天津乙女、奈良美也子ら30名。

神戸港を出航し、イタリア・ナポリ港まで一ヶ月の船旅。若く元気なタカラジェンヌも、船酔いには苦労したそうです。
帰国するまで約5ヶ月間。3ヶ国、25劇場での公演でした。


第1回ヨーロッパ公演メンバーが帰国して一ヵ月後、今度は「訪米芸術使節団」としてアメリカに発ち、ホノルル、サンフランシスコ、ニューヨークなど9都市で公演します。
メンバーは、小夜福子、春日野八千代ら40名。

1942年(昭和17年)から1944年(昭和19年)、中国・満州を巡業しています。これは日本軍兵士への慰問が目的の公演。

1942年メンバーは、天津乙女・初音麗子・神代錦・乙羽信子・淡島千景ら36名。
1943年は、花里いさ子・富士野高嶺・深緑夏代・久慈あさみら40名。
1944年は、初音麗子・春日野八千代ら23名。


終戦を迎え、その後海外公演が再開したのは1955年(昭和30年)の第1回ハワイ公演でした。

では、第1回ハワイ公演から韓国公演までのデータをご紹介しましょう。

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