【月組時代】(2003年10月~)
2003年 | 『薔薇の封印』ミハイル役 |
2004年 | 『ジャワの踊り子』アディナン役 *トップお披露目 |
『飛鳥夕映え』蘇我鞍作(入鹿)役 *本公演トップお披露目 | |
彩輝直バウ・パフォーマンス『熱帯夜話-眠れない夜に・・・-』 | |
2005年 | 『エリザベート』 トート役 |
元月組トップ・大地真央さんにどこか似た端正で美しいルックス。
わずか研2の新人公演で、『ベルサイユのばら』のアンドレという、二番手の役に大抜擢。
その後も新公、バウ、やがて本公演、月組~星組~専科へと経てゆく過程で様々な役と出会い、どんどん成長してゆきました。
宝塚での最後の役となったのは、星組時代、新公でも演じた『エリザベート』の死神 トート。
ハスキーな響きの深い声。
耽美で妖艶で甘く、ただそこにいるだけで伝わるムードに溢れ…
内に秘めた包容力と力強さを思い切り感じることのできる、5代目のトートを、見事に務め上げました。
彼女の魅力を現す代表的な言葉――妖しさ。
ですから、『ベルサイユのばら』のオスカルや『誠の群像』の加納惣三郎のような役も似合う。
それでいて『WEST SIDE STORY』ベルナルドのような男らしい役、『薔薇の封印』のミハイルのような悪役も似合ってしまう。
白であり黒。さわやかで野性的。誠実で危うい。
女役も少年役も。両性具有な魅力。
「次はどんな彩輝 直を見せてくれるのだろう…」と期待させてくれ、触れた者をいい意味で裏切ってくれる楽しさ、心地よさ…。
イロンナ色を備えた男役でした。
トップになってからの3作品も、彼女にしか出せない色で魅せてくれましたが、まだまだ違う色に出会いたかったと思うと、それがもう叶わず残念です。
*彩輝 直さんの後任となる月組トップスターは、『エリザベート』でエリザベートを演じた瀬奈じゅんさん、相手役の娘役トップは彩乃かなみさんです。関連記事
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