割と短めの髪をリーゼントっぽく見せるには、ディップとかで撫でつける程度でOK。オールバックと似ているかな。
少しボリューム感のあるリーゼントが、少々テクニックが必要ということでしょう。
感心しちゃうのが、公演の最中にリーゼントに替えてしまうところ。ショーで、前の場面と違う髪形で登場すると、びっくりします。
娘役さんがお団子の位置を数分で替えてしまうのと同じ。これは完全に慣れでしょう。
普段はサラサラヘアーに見えるのに……。これが実はそうではない。案外生徒さんの髪は、サラサラではありません。
しょっちゅう染めたりパーマをかけたり、こうしてドライヤーで酷使しているので、相当痛んでいます。キューティクルなんてナシ。そして痛んでいるから、いろんな髪型にセットしやすいのです。
リーゼントにしやすいカットというのもあるでしょう。どこを長くするか短くするか。これはその人それぞれでしょう。
やはり見ていても、上級生の方が上手ですね。
下級生の頃は不慣れで「どーしよう! 間に合わない~!」と化粧前で慌てたり、新人公演の舞台稽古を見た上級生からリーゼントのダメ出しをされ、新人公演当日に、その上級生にリーゼントをやってもらったり……。
そうやって、みんな徐々に上手くなってゆくのです。
「男役10年」なんて言われますが、立ち居振舞いや化粧と同じく、リーゼントを美しく作れるか……これもそれに当てはまるでしょう。
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