2)交代型
例――『白昼の稲妻』(東京宝塚劇場)
水 夏希
|
安蘭けい
|
ランブルーズ
|
1/2~1/13
|
1/15~2/1
|
2人の生徒が中日あたりで、全くのチェンジ。
前半に演じた生徒は、後半、公演自体に出演しません。
『風と共に去りぬ』もこのパターン。朝海ひかるさんと瀬奈じゅんさんが “スカーレット・オハラ”役を交代して演じていました。
さて――
今回の月組公演『飛鳥夕映え』は、特別出演の花組・瀬奈じゅんさん、雪組・貴城けいさん、そして月組・大空祐飛さんの3名による“取替えっこ型”になります。
配役日程は――
瀬奈じゅん
|
貴城けい
|
大空祐飛
|
中臣鎌足
|
6/25~7/2
|
7/3~7/19
|
7/20~7/30
|
7/31~8/9
|
軽皇子
|
6/25~7/2
|
7/3~7/30
|
7/31~8/9
|
蘇我石川麻呂
|
6/25~7/19
|
7/20~7/30
|
7/31~8/9
|
ご覧の通り、瀬奈じゅんさん、大空祐飛さんは2役、貴城けいさんは3役を演じます。
*尚この公演は、月組新トップスター・彩輝 直さんのお披露目公演で、娘役トップ・映美くららさんのサヨナラ公演にも当たります。
役替わり公演は、とにかく大変!
では、誰が、どんな風に大変なのか…?
役替わりの生徒
一ヶ月余りの公演に要する稽古期間は、公演日数とほぼ同じ。ほとんどの生徒が「もう少し、稽古がしたい…」そう思いつつも初日がやってきます。
一つの役でもそうなのに、それが2役…3役となれば?
2役ないし3役の、台詞を覚え、動きを覚え、歌や振りを覚え……
二本立ての場合は、さらに、ショーの稽古まであります。
覚えることが、どれほどあるか…。
初日に向け、まずは最初の役を中心に稽古を行うでしょう。
だけど「次の役は、ま、置いておいて…」というわけにはゆきません。
頭の中では、2役ないし3役が平行線。
初日が開けば、次の役の稽古。そしてさらにその次の…。
「やっと、●●役に慣れたかな…」そう思えた途端、次の役に役替わり。
千秋楽まで、落ち着く間がないかもしれませんね。
演技だけに限りません。
役によって衣装も変わるわけですから、早替わりの段取りも変わってきます。
髪型を変えたり、化粧法が変わるということもあるでしょう。
今回は、休演日をはさまずに翌日よりすぐチェンジするスケジュールですが…
あぁ……想像しただけでも……た、大変…。
<<前へ | 1 / 2 / 3 / 4 | 次へ>> |