段取りが変わってくることもあります。下手に引っ込むはずだったのに、ダンスの振付によって次のダンス場面の出が上手になったから「上手引っ込みに変更」などというように。
早替りによっても、そうした段取りは変わってきます。

芝居の稽古中でよくあるのが、台詞のカット。決められた上演時間内に収まるように、生徒たちの台詞の間や動き、曲の長さなどを想定して台本は書かれていても、実際に稽古をしてみると、当初の予想より長くなってしまうことがよくあります。(短くなることは…まずありませんね)

台詞をカットしなければならないのは演出家にとって不本意なことでしょうが(生徒にとってもね)「上演時間が3分オーバーしそう…」なんて場合は「ここ2ページ丸々カット!」なんてゆうこともあります。

稽古も終盤に近づくと、通し稽古が何度も行われ、その都度ダメ出しを行います。


さて、次はショーの演出家。
芝居と同様に、演出家からショーの流れやテーマなどを説明され、稽古は始まります。

ショーにもちゃんと台本はあるものの、芝居ではないから、本読みも立ち稽古もありません。いきなり振り付けなどから始まります。
これも、振付家のスケジュールなどによるので、第一場から…というわけではありません。

芝居の演出家にとって稽古場が1番の本領発揮の場だとしたら、ショーの演出家は、それ以前の、振付家や作曲家にイメージを伝える段階が、1番重要なことかもしれません。
ショーの稽古のほとんどが、振付家による振付や振り固め、作曲家による歌稽古。振付や歌稽古が始まったら、各専門家の手にある程度委ねる……。

と言っても、もちろん任せっぱなしではなく、振付などの仕上がりを感じ、生徒たちの出来を感じ、演出家の立場から指示やダメ出しをしてゆきます。

場面が一つずつ出来上がっていったら、それを固め、前後の場面を少しずつ繋げ、やがて全体を繋げての通し稽古になります。