昨今の轟さんの功績は素晴らしく、それが今回の理事就任に繋がったのは言うまでもありません。
2000年には『凱旋門』の演技を評価され、現役の生徒では初めての「第55回芸術祭・演劇部門優秀賞」を受賞。昨年には、日生劇場での特別公演『風と共に去りぬ』で演じたレット・バトラーの演技を評価され「第28回菊田一夫演劇賞」「日本映画批評家大賞」ミュージカル大賞などを受賞。
またプライベートでは、こちらも現役生徒としては初めての個展を東京・大阪で開くなど、舞台人としてだけではなく、様々な才能を発揮しています。
現在公演中の花組公演、特に日本物の『野風の笛』を観て思いましたが、生徒たちが轟さんから得るもの、勉強になるものの大きさを感じました。
宝塚の理事とは決して単なる肩書きではなく、後進のお手本となるような、偉大な存在なのです。
当の本人、轟さんは、理事就任という名誉あるポジションを与えられたことをどう感じているでしょうか…? きっとその重責を“雪組トップスター就任”“宝塚男役の象徴としての専科移籍”よりも、重く重く受け止めていることでしょう。
しかし舞台では、今まで演じた当たり役、ルキーニやソール、ラヴィックやバトラー、岩崎彌太郎や松平忠輝のように、豪快で生き生きとした“轟 悠”を、これからも楽しみにしています。
関連<ガイドの記事・コラム>
★雪組トップ轟 悠さん、専科へ
関連<おすすめINDEX>
★専科が大好き
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。