だからこそ、彼女が演じた数々の役が伸び伸びと生き、心からのブンちゃんスマイルが溢れ、彼女が正直だから彼女を愛する仲間やファンの人たちは迷いもなくついてゆけたのではないかと思います。
「トップになってファンの方々に恩返しができた」と話す絵麻緒さん。トップとしては一作でしたが、16年間の絵麻緒ゆうが凝縮された最高の晴れ舞台でした。たくさんのイロンナ物を掴んだ大きな手を振り、心からの笑顔で去ったブンちゃん。これからもブンちゃんらしいブンちゃんを……ファンの方々に見せて下さい。
紺野まひるさんは1996年月組公演『CAN-CAN』『マンハッタン不夜城』で初舞台を踏みました。
初舞台後、雪組に配属。
2001年10月、元雪組トップ・月影瞳さんの後任として、そして絵麻緒ゆうさんの相手役として内定されました。
<主な舞台歴>
1996年『虹のナタ-シャ』新公で蘭子・ナタ-シャで初ヒロイン。
『アナジ』マリア佐和クリステルでバウ初ヒロイン。
1999年『ノバ・ボサ・ノバ』新公でエストレーラ。
2000年『ささら笹舟』煕子。
『凱旋門』ユリア。新公でジョアン。
2001年『猛き黄金の国』丸奴。新公で喜勢。
『アンナ・カレーニナ』アンナ・カレーニナ。
2002年『殉情』春琴。
『追憶のバルセロナ』イサベル。
絵麻緒さんが“たくさんの引き出し”を持った人なら、紺野さんは“オモチャ箱”。中からナニが出てくるか……それを想像できないおもしろさが彼女にはありました。型にはまらない。チャーミングな娘役さん。
かわいらしいルックス、実力もあり、研1の頃から新人公演で抜擢され、その後バウホール公演も含め何度もヒロインを演じています。ですから研7という学年でも、かわいい娘から大人の女まで、あらゆる役を与えられ演じてきました。「宝塚を満喫した…」彼女自身もそう話していますし、確かにその通りでしょう。