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メルマガ【股ゴム】【第九の思い出】(2ページ目)

桜木星子より“暮れのご挨拶 & X'masプレゼント”と題しまして、発行済みメルマガのコラムをご紹介! Close Up!とは“ひと味”違って“ひとクセ”あるコラム。どーぞ!

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

【27号 9月14日】

<~中略~>真琴つばさ復活! マミファンにとっては、いつだ?まだ?早くぅ!じ、じらさないでぇ~!と、待ち焦がれていたNews。ベートーベンの第九を歌うコンサートにご出演です。第九……実は私、歌ったことがありますの。花組生徒全員&音楽学校生徒全員で。あれは大阪城ホールができた年、1983年のこと。大阪城ホール恒例の第九コンサート、第一回目のゲストです。緑の袴で出演しましたわ。

♪だいねるつぁーべる びんでーびんでー ばすてぃーもんでー♪……。苦労したぞぉドイツ語! みんな譜面にフリガナ書きまくり! そんでもって、なんだかおかしくて笑っちゃったりして。今思えば一万人のコンサートだから、ジェンヌだけが歌うのではないのだから、口パクでもよかったじゃん?(ふ、不謹慎ね) なのに、結構練習しました。

はじめは花組だけで稽古していたけれど、最後の数回は音楽学校の講堂で、予科生本科生といっしょに合同稽古。これがまた、ドラマなのよ。予科生本科生がメチャクチャ緊張してるわけ。そりゃそうでしょう。トップスター高汐巴さんから全員がずら~っと、講堂に来ゃうわけですから。“劇団の方”というだけで、例え桜木星子ごときでも緊張の相手なのだろう。予科生は勿論のこと、本科生までもがド緊張。起立されるだけで、こっちが緊張してしまうくらい。

歌い出すと大きな違い。何が?と言うと、声が違う。特にアルトのパート。音楽学校生のアルトは、きれいでかわいい女性のアルト。花組のアルトは、おっさん……おっと、違った、しっかりした、野太い、地の底を這うような、“あんた、ホントに女?”と聞きたくなるような……(誰か止めて!)……要するに、男役の声なわけさ。「こんなに変化してゆくんだ……」と妙に感心したのを覚えています。

その時私は研2。と言うことは、本科生は、大輝ゆうちゃん、紫ともちゃん、詩乃優花ちゃんたち70期。じゃあ予科生は? ――そうなのよ! あの中にいらしたの! 轟 悠サマも、稔 幸サマも、愛華みれサマも。で、マミちゃんも! ぜっんぜ~ん記憶になし。予科ピン、ビシバシに付け、三つ折りソックスを履いている中にいたぁ? きれいでかわいいアルトぉ? ――時の流れとはすごいものよ。“成長”とはすんごいもんだ!……そんじゃあマミちゃん、第九はお手のもんでしょ? 星子でした☆

※真琴つばささんご出演の予定だった第九コンサートは、その後延期になりました。


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