歌・ダンス・芝居の実力はもちろん、切れ長の目が印象的な美人。そして彼女の舞台姿には男らしさと共に、男役の色気があふれている。
“オスカル”“ジェームス・ディーン”“沖田総司”“坂本竜馬”『エリザベート』のルドルフ、『WEST SIDE STORY』のリフなど、演じてきた役柄からみても正統派男役と言われる二枚目だろう。
絵麻緒さんの同期生には、現在ドラマや映画に活躍中の元・月組トップスターの天海祐希さん、コンサートなど歌を中心に活躍中の元・宙組トップスターの姿月あさとさんがいる。そして次期花組トップに決まっている匠ひびきさん。同じ学年から4人目のトップスターが誕生したわけだ。
また、現在は女優として活躍中で、宝塚時代には個性的な演技と抜群の歌唱力の持ち主だった元・雪組娘役の毬谷友子さんとは従姉妹同士に当たる。
余談だが――雪組で初舞台を踏み、従姉妹の毬谷さんも雪組。そして今回雪組の次期トップに内定されるとは、どうやら雪組に縁がある……帰るべきところに帰ってきたような気がする。
多くのファンの方が予想していた、轟 悠さんからのバトンタッチ。あと気になるところは、相手役の娘役トップが誰になるか――。それはまだ発表されていない。
宝塚には付き物のトップスター新旧交代劇。絵麻緒さんの内定で、早くも幕となったわけだ。
次回雪組公演は、トップスターとしての最後の舞台を務める轟 悠さんと、次期トップ絵麻緒さんの共演ということで、男役として、スターとしての貫禄ある舞台を観せてくれるに違いない。楽しみだ。
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