また今回の記者会見で、専科へ移籍された後も轟さん主演の作品を検討しているということがわかった。ファンの方々には何よりうれしい話だろう。しかしファンの方々の気持ちは揺れ動いている。
トップスターでなくなれば……「フィナーレの最後、誰よりも大きい羽根を背負い、大階段を下りてくる姿はもう見られないのか……?」「トップが行う開演前のアナウンスを、もう聞くことはできないのか……?」「後任のトップがいるわけだから“主役”という扱いがどれだけあるのか……?」……
その反面。「退団ではないのだから、トムさんの舞台を観つづけることができる」「退団して外の芸能界に進んでも、それはあくまでも女優。男役としてのトムさんをこれからも観れるのだから……」「男役としての美学を追求した、彼女らしい選択」……
とにかく彼女は選んだ。「宝塚」と「男役」の道を。こうゆう進み方があるのは当然だと思うし、これもまた美しいと思う。そしてその道を与えられた彼女は素晴らしいと思う。
まだまだ観れる。男役・轟 悠を。それが何よりうれしいではないか!
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