タモちゃんとマミちゃんとは私も一緒に舞台に立っていたので、思い出すこともたくさんあります。アルバムを見返すとタモちゃんもマミちゃんもふっくらしていて、私が退団する時に書いてくれたメッセージには、二人のかわいらしさや優しさがあふれています。私なんかの知らないところで、ずっと頑張ってきたのね、こんなに。すごいね。えらいね。
退団を決意するには勇気もいったことでしょう。稽古場や楽屋で仲間やファンの人たちの暖かさに触れた時、急に淋しくなって「もっとずっと、このままでいたい……」と思うこともあるでしょう。それでも彼女たちは最後のラストシーンまで、宝塚のトップスターという大きな羽根を背負い輝き続け、観客に夢を見させてくれるのですね。夢なら――さめないで。
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産経新聞Web芸能文化面「愛華みれ退団発表会見」
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