宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

宝塚少女歌劇の誕生(2ページ目)

大正3年、宝塚少女歌劇第一回公演が上演されました。演目は「ドンブラコ」。大階段もラインダンスも何もない、お伽歌劇と称される作品で宝塚少女歌劇は産声を上げました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

大正ロマンに戻ります。
大正10年には花組と月組に分けられ、二部制公演を実施。現在の原型が作られます。

関東大震災の翌年、大正13年には雪組が加わります。そして、なんと4000人の観客を収容できる宝塚大劇場を作ってしまうのです。これは当時としては東洋一の規模! ちなみに、こけら落とし作品は『カチカチ山』。

わずか10年で温泉内の小さな劇場が4000人収容の大劇場へと発展しました。
しかし生徒達は少女から大人へと成長する、劇場も大きくなった。演目は『カチカチ山』でいいのかな? 大きな夢を求める一三先生は思われたのでしょうね。もっと大衆の望むものを、大人が楽しんで鑑賞できるものを、洋風を取り入れたものを……。

そうして生まれたのが昭和2年の『モンパリ』です。大階段あり、羽根扇あり、ラインダンスあり! 日本で最初のレビューです。

『モンパリ』はもちろん大ヒット! 観たこともないハイカラでモダーンな夢のような世界に当時の人々は驚き、そして酔いしれました。

その後も『パリゼット』『花詩集』などの大ヒット作を発表し、宝塚は日本のブームとなるわけですが……そのお話はまたゆっくりと。乞う御期待!

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『モン・パリ』とレビュー記念日
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