4月16日(水)スタート
『ホカベン』ホカベン(コミック) |
放映:日本テレビ系 水曜22:00~(初回は~22:09)
原作:中嶋博行、カワラニサイ
脚本:阿相クミコ、浜田秀哉ほか
監修:秦建日子(脚本監修)
演出:佐久間紀佳、池田健司ほか
プロデューサ:山本由緒、小泉守
主題歌:トータス松本「涙をとどけて」
出演:上戸彩、北村一輝、加藤成亮、戸田菜穂、篠井英介、中山恵、りょう、かとうかず子、大杉漣 ほか
ヒロインの堂本灯(上戸)は「弱者救済」が理想の新米弁護士。大手法律事務所に就職するが、市民のよろず相談を扱う弁護過誤をきっかけに一線から退いた先輩・杉崎(北村)がいるだけの部署に配属。法律の限界を知り尽くした杉崎には冷たくあつかわれるが、灯の理想を追う情熱により杉崎もかつての熱い想いを取り戻していく。
原作は「イブニング」連載のコミックで、現役弁護士で乱歩賞作家の中嶋博行がストーリーを担当し医療過誤やいじめなどの社会問題や、違法スレスレの法的アドバイスなどリアルに描く本格派。主人公を原作の男性から女性に変更。
『ハケンの品格』『ホタルノヒカリ』『働きマン』『斉藤さん』とちょっと変わったヒロインキャラがウリのこの枠。しかもコミカルな役柄を得意とする上戸彩ということで、とんでもない新人弁護士の活躍を描くのかと思いきや、扱う事件は幼児虐待、傷害、医療過誤で、問題をスッキリ解決せずに、加害者の弁護や法の暗部にも焦点を当てるどシリアス。
くせ者・北村一輝にはぴったりですが、コスプレものなど極端な設定にヒットが多い上戸彩がリアルな役をこなしてイメチェンできるのか?上戸彩は裁判員制度の広報キャラであることも影響しているのでしょうか。世間の人がどれだけ裁判に関して問題意識を持っているかがポイントでしょうが、制度導入一年前ではまだちょっと切迫していないような。
4月18日(金)スタート
『パズル』放映:テレビ朝日系 金曜21:00~(初回は~22:09)
脚本:蒔田光治
演出:片山修ほか
プロデューサ:柴田聡、船津浩一、蒔田光治、佐藤善宏、桑田潔(チーフ)
主題歌:トータス松本「涙をとどけて」
出演:石原さとみ、山本裕典、木村了、永山絢斗、岩田さゆり、佐藤千亜妃、朝倉あき 、辻谷嘉真、金児憲史、塩見三省
進学高の教師・鮎川美沙子は三十代の英語教師だけど英語がしゃべれない、生徒より自分・愛よりお金と考えて生徒のために自分を犠牲にしない。表裏の顔を持ち同僚や保護者に対してはいい顔をしながら生徒のでは高圧的で傲慢になるというトンデモ先生。しかし推理能力は天才的で学園内外で起きる「パズル」のような事件を、人のいい3人の教え子(山本裕典、木村了、永山絢斗)を巻き込み解決していく。
おおむね『トリック』のスタッフ(演出の堤幸彦抜き)だけにやることが大胆。やや主演としては不安のある石原さとみに、実年令21歳なのに三十代、しかも傲慢キャラと思い切った役をふってきました。さらに最近のヒットドラマパターンに忠実にイケメン三人組を配し、さらにライバルの女学院生徒(岩田、佐藤、朝倉)も性格に問題があるようで、女性レギュラーがみんなヘンという変わったドラマです。
ただ、ここまで凝ってもなかなかヒットのでない「金9」枠では不安。レギュラーの出演料は安そうなので豪華ゲストに期待しましょうか。