比較的まし
フジの2作はまだ下がいるからいいようにも思えますが、視聴率は10%そこそこだからそう冴えたもんじゃありません。『花嫁とパパ』は初回を見ただけでだいたい最終回までの道筋がわかるわかりやすいドラマでした。もうわかったからたまに見ればいいと思われたか。
『わたしたちの教科書』は中学生よりも教師側の問題に力点がおかれています。第2話などは生徒についてはほとんど触れられませんでした。ちょっと極端すぎます。
フジテレビの残る一作、新枠の『ライアーゲーム』はどのグループからも外れていますが、この視聴率は直前の土曜プレミアムに連動しています。つまり1話、2話の時は『海猿』2作だからよかったけど、3話は『人体再生ロマンスペシャル』だと急降下。
ついでに見られているわけですが、内容は悪くありません。『世にも奇妙な物語』の軽めなエピソードを取り出して連ドラにしたという感じ。軽めなところがちょっとヘビーな土曜プレミアム枠の直後にあっています。
早くもヒトケタ
このグループはすでに視聴率ヒトケタ突入と早すぎます。『ホテリアー』は頼みのペ・ヨンジュン特別友情出演が不発。ただこれは関東の視聴率のはなしで、関西では関東より6ポイント高く、悪くありません。大阪ではヨン様公式ミュージアム「PARK BOF JAPAN」が先日オープンして大盛況だそうで、大阪のおばちゃんたちにはまだまだヨン様人気は健在のようです。
『特急田中3号』は「鉄」が受け入れられるかどうかの問題以前に、主人公の暴走がすごすぎます。彼が「各駅停車」になる日までついていけるか?
『孤独の賭け』は登場人物ほとんど誰にも感情移入できず、見ててもストーリーが頭に入ってきません。
『生徒諸君!』は教育問題を真正面からとりくもうと力が入ってますが、問題が深刻すぎます。『野ブタ。をプロデュース』や『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』のようにコメディでくるんでみせてもらわないと、現実が厳しいのにドラマも苦しいのではちょっときつい。
視聴率が一番低くて下落も大きいのが『セクシーボイスアンドロボ』。『すいか』『野ブタ。をプロデュース』の河野英裕Pに脚本・木皿泉組で期待されましたが、テーマとしてやりたいことはわかるもののエンターテイメント的にこなれていない印象です。河野P作品だったら『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の大森美香脚本の方がヒーローものを織り込むのが得意(アニキンダーや『ニコニコ日記』『風のハルカ』のガイセーバー)なだけによかったような気がします。
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