やっぱりコミック原作とパート２
苦戦するオリジナルの２作に対して順調なのは最近のヒットの定番であるコミック原作とパート２のグループ。『バンビ～ノ』は最近ではめずらしいハードな修行もの。見やすいドラマが好まれる現在は修行ものでも朝ドラ『どんど晴れ』の女将修行ぐらいのマイルドなものが一般的。これで大丈夫かと思いましたが、原作に近い雰囲気が好感されてか視聴率は現時点でトップ。
キャラクターの追加もなくすばらしくパート１そのままの『喰いタン２』はフジテレビが裏に映画『海猿』を２週連続してぶつけてきたため、前作ほどのヒットではありませんが根強いところをみせています。
かなり設定を変えてきた『鬼嫁日記～いい湯だな』は、やはり「銭湯」が男性を引きつけるのか安定しています。ロケなくオールスタジオ収録にして制作費も安上がりだろうからコストパフォーマンスがよさそうで、『あるある』問題でピンチの関西テレビを救うのか？
新人１名追加したところがちょっと違う『帰ってきた時効警察』ですが、雰囲気が前作と微妙に違います。セルフパロディの悪ノリが多く前作の魅力だった「ユルさ」が減ったような。それでもこのポジションで安定するでしょう。
いい仕事してます
唯一、初回から視聴率を上げているのは『夫婦道』。春ドラマ最大の不確定要素『ホテリアー』が裏で始まった２話は下げましたが、３話で視聴者を戻してきました。武田鉄矢、高畑淳子、橋爪功、石倉三郎ら俳優もベテラン、スタッフもベテラン。彼らがいい仕事をしていて安心して楽しめます。子どもたちも南海キャンディーズ・山崎静代をのぞき演技力あるし、静ちゃんはキャラそのまんまだからあれでいい。
『渡る世間』がないときの穴を埋めるシリーズになりそうです。
