プロヴァンス・コートダジュール他フランス南東部(3ページ目)

コートダジュール地方

フランス語で「紺碧の海岸」という意味を持つコートダジュール地方。イタリアが近いことからイタリア語で海岸という意味のリヴィエラとも呼ばれます。その名の通り、温暖な地中海岸の一帯に広がるこの地方は、フランスのみならず世界の裕福層のバカンス先として今も昔も大人気。海側は一年中温暖な気候ですが、内陸側はプロヴァンス地方同様、南仏の特徴である冬の季節風、ミストラルが吹き荒れます。山間の小さな村々も訪れたい場合は、やはり冬は避けたいところ。

5月の国際映画祭では街中が映画関係者で賑わうカンヌ、豪華なホテル、ネグレスコが有名なニース、そしてカジノやF1で知られるモナコ。日常から離れて、夢のような世界が味わえるのもこの地方ならでは。ちょっとセレブになったような気分で、この美しい海岸を訪れてみては。

■日本からのアクセス
パリ・シャルル・ド・ゴール空港から国内線でニースまで約1時間30分、コルシカ島まで1時間35分。空港からTGVでニースまで約6時間、カンヌまで約5時間40分、モナコまでTGVと在来線で約6時間30分。
■おもな見どころ
やはり地中海沿いに広がる海岸線はこの地方の要。夏は海水浴客で大変賑わいますが、冬も暖かさを求めて人々が集まるので閑散としたイメージはありません。

内陸には魅力的な小さな村もたくさんあり、ルノワールが最後に滞在したカーニュ・シュル・メールや石造りの町並みが特徴のエズなどは、バスや車を利用してでも訪れたいところ。

ニースは老舗ホテル、ネグレスコを中心に高級かつ整然とした町並みの印象がありますが、旧市街では南仏ならではののんびりとしたたたずまいが見られます。

毎年5月に行われる映画祭で有名なカンヌは、世界中から映画関係者が集まる映画祭の時期以外は比較的静かですが、高級ホテルやブランド店が並ぶメインストリートや映画祭会場に行けば、その華やかさを感じることができます。
そして、フランスからならパスポートなしで入れる小さな公国モナコ。往年の女優グレース・ケリーが王妃になった国ということでも知られています。モナコが最も賑わうのは、やはりF1グランプリ。サーキットではなく街中の公道を走るというレースは迫力満点です。その他大公宮殿やカジノなど、モナコならではのブルジョワな雰囲気が味わえるスポットは必訪。

そして地中海に浮かぶ美しい島、コルシカ島を忘れてはいけません。フランス唯一の自然遺産としての世界遺産があり、フランス国内では1、2を争う人気のバカンス先です。
■名物料理
アンチョビとゆで卵のトッピングが特徴のニース風サラダは、今やフランスのカフェめしの定番料理。フランス中で食べられますが、やはりここは本場の味を試してみたいところです。

■お土産
コートダジュールには、世界に名だたる香水工場が集まるグラースという町があり、香水のみならずエッセンシャルオイルや石鹸、シャンプーなど、香り製品全般が豊富に揃っています。人気の香水ブランド、フラゴナールの工場と美術館もあり、香りにまつわる歴史や展示を見ることができます。 ■イベント
毎年2月末から3月頭にかけてニースで行われるカーニバルは、街中を大きなハリボテ人形の山車が練り歩き、お祭り騒ぎに。

文化的イベントで外せないのは、毎年5月にカンヌで行われる国際映画祭。コンペティション部門でパルム・ドール（最高賞）を穫った作品は世界で注目されますが、それ以外にも、映画の売買が行われるマーケットもあり、映画関係者が世界中から集まります。

※アクセス所要時間は最短の場合となっています

【参考サイト】

• コートダジュール地方観光局
• ニース観光局

【取材協力】

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