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誰も書かなかった大竹しのぶ『私一人』(3ページ目)

大竹しのぶの自著半生記『私一人』がベストセラーで「金スマ波瀾万丈」も高視聴率。最近のドラマでは脇役メインですが、まだまだおさまってはいられない!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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タイムリーな企画

大竹しのぶと服部晴治Dの交際が発覚した時、「略奪愛」と呼ばれ芸能ジャーナリズムにたたかれます。
この事件の直後に大竹しのぶ主演ドラマのネタとしたのが倉本聰脚本の『ガラスの知恵の輪』(1982)。

清純派女優・安西ユカ(大竹)がプレイボーイの俳優とホテルで会う約束の電話をピエロのハチ(萩原健一)が聞いてしまう。親友のフリーライターの子どもが入院し金に困っていたため、ハチはそのネタをしゃべってしまう。
しかし、大スキャンダルになったことに後悔し、ハチはユカの助けになろうとするが…


マスコミ批判、『北の国から』の直後なので舞台は北海道(二人の故郷・小樽)にとび、山場でハチの父親が死んでしまうと、倉本聰の得意パターンてんこもりの隠れた傑作です。


なんでもできるけどやはり自由奔放キャラがはまり役


他の大竹しのぶ・主な出演ドラマをまとめてみました。単発ドラマまで入れるとキリがないので連続ものに絞りましたが、よみうりテレビの鶴橋康夫作品など単発ものもおもしろい作品多数です。

最大のヒット作はやはり『男女七人夏・秋物語』。個人的に好きなのはわがままな少女マンガの大家を演じ、継母(泉ピン子)や元アシスタントのライバル作家(相楽晴子)とバトルを繰り広げる『ひとの不幸は蜜の味』。
それにキャリアウーマン役の『Dearウーマン』もおもしろく、やはり本人の地が出た自由奔放な役が印象的です。


まだまだ脇役におさまってはいられない


最近は『優しい時間』や単発『スタートライン』、先日の『少しは、恩返しができたかな』など若手俳優の母親役が目立ちます。
しかし『金スマ』で高視聴率をとった実績を見ればわかるように、まだまだ脇役に甘んじるのはおしい。
最近は若手が中心の大河ドラマの主役ぐらいやってほしいところです。大河ドラマは『元禄繚乱』で主人公・大石内蔵助の妻・りく役までしかやってませんし。



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