服部晴治Dはこんな作品をさて、第一の夫、故・服部晴治D。大竹しのぶの夫として以前から知られていましたが、死後20年もたつと仕事の方がかなり忘れられていて、『私一人』がベストセラーになっても、おもに大竹しのぶが出演したドラマのことしかいわれません。そこで主な作品を下にまとめてみました。基本的に演出作品で、『家政婦・織枝の体験』シリーズはプロデューサも兼任、死後放送された遺作『モナリザたちの冒険』はプロデューサ。この作品は普通は制作著作:TBS」とでてくるところが追悼の意味でプロデューサの名前になったんだそうです。この中でもっとも名作として知られているのはそれまでは『七人の孫』『寺内貫太郎一家』など向田邦子が大家族ホームドラマから古い家庭像を解体するシリアスホームドラマに転じた最初の作品『冬の運動会』(05年正月に岡田准一主演でリメイクされています)。また『離婚ともだち』はヒロインが広告プロデューサ、舞台は渋谷と業界を舞台にしたトレンディドラマの先駆的な人気作。他にも先日亡くなった久世光彦Dの『寺内貫太郎一家』『時間ですよ昭和元年』『ムー』などの演出も一部担当しています。『冬の運動会』はDVD化されていて、『家族熱』『家政婦・織枝の体験』はスカパー!で見ることができますが、『離婚ともだち』『モナリザたちの冒険』は現時点では見る機会がないので、TBSチャンネルで「服部晴治特集」を組んで放送してほしいところです。前のページへ123次のページへ