今年もドロドロ一方「普通」の対極にあるドロドロ路線も昨年の『真珠夫人』に続いて、『牡丹と薔薇』『愛のソレア』などの東海テレビ昼ドラや『大奥 第一章』がヒット。まったくリアルではないけどサービス精神でこれでもかとくるおもしろさは韓国ドラマの好調に通じるものがあります。少女マンガをものすごく忠実に映像化した『エースをねらえ!』も見事でした。 「かなり濃すぎるで『牡丹と薔薇』」 「大奥バトルから新選組が成立?」 「大奥:お玉はダースベイダーに!」 骨太は金がかかるそして昨年から引き続き放送の『白い巨塔』に『黒革の手帖』と定評のある原作をベースに密度の濃いストーリーを展開した骨太ドラマも印象的。スペシャルといいながら『黒革の手帖』より放送時間が長かった『弟』もあわせて、フジテレビ、テレビ朝日の45周年記念番組の本命としてキャストなど予算を十分に使ったドラマが予算以上の成果を挙げています。 「俳優対決!新旧『白い巨塔』」 「『黒革の手帖』の鬼退治!」 どうした、ドラマのTBS放送局別に見ると絶好調なのはテレビ朝日。昨年のスペシャルドラマ『最後の皇弟』のヒットあたりから好調の芽はありましたが、得意の少女マンガ路線『エースをねらえ!』でつなぎ、『黒革の手帖』にスペシャルドラマ『弟』で爆発しました。フジは月9は先に書いたとおりですが、『白い巨塔』『離婚弁護士』『大奥 第一章』、関西テレビ制作の『僕と彼女と彼女の生きる道』『アット・ホーム・ダッド』と多彩なところをみせて堅調。 日本テレビは「Tears Wednesday」の『光とともに…』『ラストプレゼント』、スペシャルの『たったひとつのたからもの』あたりで次の路線がみえてきたような気もしますが、『すいか』の河野英裕Pがフジに流出したのは痛い。 不祥事でゆれるNHKは『てるてる家族』や他ではできないしぶい時代劇『慶次郎縁側日記』などいいところはある一方、『天花』をみると不安を感じます。 最後にTBS、高視聴率が期待できる『渡る世間は鬼ばかり』が放送される年は他のドラマは思い切っていけるため好調なのですが、『渡る世間』がいままでほど視聴率がとれなくなった今年は『世界の中心で、愛をさけぶ』が心に残るぐらいで全体に不振でした。2005年の巻き返しを期待したいところです。 |