昨年8月、トーチュー(東京中日スポーツ)の記事を皮切りに「山口智子が4月からドラマ復帰!」という話題が盛り上がりました。
「枠はフジ月9」「共演を木村拓哉に依頼して断られ、窪塚洋介のところにいった」などと週刊誌等で続報がありましたが、今期の月9は江口洋介・財前直見の『東京ラブ・シネマ』。見事にはずれています。
それでもまた「03年後半復帰説」がささやかれています。性懲りもなくゾンビのようにでてくるこの話題、山口智子復帰への期待の裏返しでしょう。
最近はCMの仕事がメインにもかかわらず昨年8月に行われたビデオリサーチによるテレビタレントイメージ調査で女性タレント部門のトップなんですから。
山口智子が復帰しない理由は、結婚当初は子づくりのため、最近では大河ドラマの主役をつとめた夫・唐沢寿明を支えるためといわれています。
裏の理由を邪推するとテレビドラマ俳優の収入構造。ドラマで主演俳優の出演料は高いんですが、反面ドラマ収録の仕事はかなりのハードワークです。
それに対してCMは契約金の割には拘束時間は短く、テレビでの露出量も多く効率的です。
CMの契約金については「日経エンタテインメント!」1月号に推定ランキングが紹介されています。
トップはSMAPの5人セットで1億2000万円。
1億円が明石家さんま、イチロー、ダウンタウン、高倉健、高橋尚子、中田英寿、浜崎あゆみ、ビートたけし、吉永小百合。
9000万円が木村拓哉、桑田佳祐。
8000万円は、緒形拳、木梨憲武、タモリ、所ジョージ、豊川悦司、中山美穂、浜田雅功、藤原紀香、松本人志、モーニング娘。、そして山口智子となっています。
だから一般的なドラマ俳優の出世パターンは、売り出し中は助演としてほぼ毎クールドラマに出演し人気をえて主演の座を獲得する。そしてヒット作をつくって足場を固めるとドラマは年1作程度におさえて、あとはドラマのイメージを生かしてCMで稼ぐというものです。
しかしドラマのイメージというのも両刃の剣でヒットすればいいけど、低視聴率だと「終わった」といわれ、だからといって出演しなければ忘れ去られます。
だから山口智子の出演しなくても人気が落ちないというポジションは非常においしくて、4月からスクラッチくじのCMも始まりますます順調、傍目から見てもムリして復帰しなくても、と思えます。