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『池袋ウエストゲートパーク』は出世魚の養殖場? 3月28日放送『IWGP スープの回』

IWGPこと『池袋ウエストゲートパーク』、3年ぶりのスペシャル『スープの回』でその伝説が甦ります!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

IWGPとは?

IWGPとは「International Wrestling Grand Prix」の略…ではなく、「Ikebukuro West Gate Park」の略、つまり「池袋西口公園」のこと。

2000年にTBS系で放送されたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』はその名の通り池袋を舞台に、イマドキの若者たちをリアルにコミカルに描いたドラマです。
放送当時の視聴率はそれほど高くなかったのですが、レンタルビデオは借りっぱなし、DVDがものすごい売り上げ、表現が過激で昼間に再放送ができずに夜中に放送したらその時間テレビを見ている人はほとんど見ていた、などすでに伝説となった感があります。

ストーリーは、ぶらぶらしている池袋の果物屋の息子、真島マコト(長瀬智也)が毎回その腕を見込まれてさまざまな事件の解決を頼まれ「めんどくせぇ~」といいながらショッキングな事実を解明していきます。その事件を通して若者たちが揺れ動き、また団結しながら成長していく姿を描きます。

原作は98年度オール読物推理小説新人賞を受賞した石田衣良の同名小説。磯山晶プロデューサは読んですぐにドラマ化を決意、若者たちに直接取材したり原作者と新たなエピソードを作るなどして構想をねりドラマにしにくい刺激的な内容を実現しました。

制作面での最大のヒットは脚本に宮藤官九郎(くどう・かんくろう、通称クドカン)を起用したことでしょう。劇団・大人計画所属の俳優兼脚本家でテレビドラマはそれまで単発を数本手がけただけで、連続ドラマは初。
シリアスな本筋と、そこからちょっと外れてくだらないギャグとセリフで登場人物の人生を切り取るバランスが絶妙。以後、ドラマで『ロケットボーイズ』『木更津キャッツアイ』、映画『GO』『ピンポン』と話題作を手がけ、4月からの日本テレビ系ドラマ『ぼくの魔法使い』も期待されています。

そのクドカン脚本にメイン演出として『ケイゾク』『TRICK』の堤幸彦Dを組み合わせたことも成功要因。オールロケで自然光を生かし、ありそうでどこにもない独特なIWGPワールドを作り出しています。
特に最終回のクライマックス、マコトとタカシの対決が「力石とジョーのノーガード戦法」というのは堤Dのアイデアなんだそうで、浪花節的な盛り上げ方がらしいところです。

そしてIWGPの内容以外にすごいところは出世魚の養殖場?であることです。

出世魚の養殖場って?

そして『スープの回』の内容は
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