他にテレビ局の株主になっている映画会社というと、テレビ朝日の第二位である東映。『暴れん坊将軍』などの時代劇、『はぐれ刑事』など水曜9時枠、『京都迷宮案内』など木曜9時枠、さらに戦隊シリーズに仮面ライダーなど関係を生かしてドラマを制作しています。
逆に映画会社に投資しているのは日本テレビ。徳間書店系の大映とスタジオジブリに投資しています。(映画の大映はドラマを制作している大映テレビとは関係ありません)
資本の力は経営を動かし、経営は制作方針に直結します。近年、テレビ局の株式で最も話題になったのがテレビ朝日株。旺文社が持っていた株(テレビ朝日はむかし民放の教育テレビだったので関係があった)を豪ニューズ・ソフトバンク連合が買収する方針をだしたものの、放送局株を外資が持つことが問題となり断念します。現在ニューズ・ソフトバンク連合はスカパーに資本参加していますが、あの時、成功していればテレビ朝日がどんな番組をつくることになったのか興味があります。
テレビ局の株はその頃から豊富なエンタテイメントコンテンツを持っているとして高騰しますが、放送のデジタル化投資が大きいことがわかり現在は低迷しています。
と、いうようなことを「会社四季報」などを見ながら考えるとなかなか楽しめます。これで株式投資でもうかればいうことはないですけど、世の中そんなに甘くはありませんね・・・
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