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ドラマのお仕事 part1 脚本家・森下佳子さんに聞く(2ページ目)

ドラマに携わっている人たちはどのようにその仕事につき、どんな仕事をしているのか、このインタビューシリーズで紹介していきます。第1回は『平成夫婦茶碗』でデビュー、『お前の諭吉が泣いている』も好評の新進脚本家・森下佳子さんです。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

――脚本を書くときにはなにを一番重視されているんですか?

ここが一番書きたいというシーンです。たとえば『諭吉』だと「あなたの諭吉が泣いています」というところですね。ここにどうもっていくかということでストーリーを考えてます。

――『夫婦茶碗』『諭吉』と「お金」をテーマにしたドラマが続きますが、これはマネー 雑誌のライターもされていて、この経験が生きているんですか?

取材のやり方なんかでは生きてますね。まあお金のことばっかりっていうのも若い身空にしてどうかと思うところもあるというか(笑)。別にそうこだわってるわけではないんですが……。

今は飯島愛さんの『プラトニックセックス』の映画に挑戦させていただいたりしてるんですが、うーん。でもあれもお金と性の相関関係の話だなあ。

経験ということでいうと『夫婦茶碗』のような倹約生活はやってません、むしろ浪費している方です。あれは倹約事例をリサーチしている人からアイデアを出してもらってます。自分への戒めとして書いてたりするとこも……。

――脚本家としてうれしい瞬間はどんなときですか?

やはり視聴者の方から「おもしろい」といわれる時ですね。直接いわれることもあるし、ネットの掲示板なんかもみてます。『諭吉』は視聴率はもうひとつだったんですが、マニアックに喜んでくださる方がいたのでよかった。

――最後に、脚本家になろうとしている人にアドバイスを。

シナリオスクールで宿題を必ずこなすことですね。プロになれば締め切りを守らないと仕事がこなくなりますから。

それに合評などで人に意見をいわれても怒らずに聞くこと。どんな人でも一人の視聴者ですから必ず得るものがあるはずです。私も「何でわかってくれないのかなあ」と思うことよくありますけど、結果的に素直に意見を聞くとよくなるというか。
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