わくわく！言葉遊びの絵本とおもちゃ(2ページ目)

朝から晩まで『めのまどあけろ』

朝、目の窓を開けてから、夜に静かにお休みするまで、「いたいのとんでけ」やお風呂など、子どもの生活のモチーフを軽快な言葉で唄にしています。

いちばん　ぼたん　とおりゃんせとんねる　くぐって　うみへでるにばん　ぼたん　とおりゃんせもんを　はいって　こんにちはさんばん　ぼたん　とおりゃんせあなから　かおだす　もぐらもち

子どもが口ずさむ歌が一流の詩人の言葉で、そして子ども自身はそれに気づかないような空気感が理想です。七五ではずみをつけ、「だんごの　きなこは　だいずのこ」などの韻も楽しく、はずみをつけて読みたくなります。

■『めのまどあけろ』
ぶん：谷川俊太郎
え：長新太
出版社：福音館書店
出版年：1981/1984.2
価格：780円

目にも楽しい『わまわしまわるわ』

外国語の本質をあらわすような「タンポポ」、音声と言葉とのコラボレーションが見事な「おと」、清音、濁音、半濁音で遊べる「はひふへほは」、輪まわしがぐるぐるまわっているように配列された「わまわしまわるわ」の４編を収録。スズキコージの不思議ワールドの挿絵も、詩の雰囲気にぴったり合っています。

ガイドが好きなのは「おと」。「らっぱのおと　ぺぽー／あんぱん　ひとつ」「もくぎょのおと　ぽこん／たんこぶ　ひとつ」など、ひとつの音をまったく別のものと関連づけます。もちろん、ぐるぐる目がまわりそうな「わまわしまわるわ」も必見です。

■『わまわしまわるわ』
し：まどみちお
え：スズキコージ
出版社：童心社
出版年：1990.8
価格：1,050円

ユーモア満点『どうぶつはやくちあいうえお』

「あんぱん　ぱくぱく　ぱんだのぱんや」では、アンパンを食べているパン屋姿のパンダがいて、私も「パンひとつください」と言いたくなります。「いかにかにがちょっかい　いかいかったいかった」では、にやにやしているカニに、怒ったイカが墨を吐きかけています。日本語の言葉遊びのおもしろさを十二分に生かして、ユーモラスな挿絵をつけた、動物のあいうえお絵本です。しりもちをついている月のウサギや、ゲタをはいたハゲタカなど、絵で見るとついぷっと吹き出してしまいそう。リズミカルに親子で声に出して読んでみてください。

■『どうぶつはやくちあいうえお』
作：きしだえりこ
絵：かたやまけん
出版社：のら書店
出版年：1996.9
価格：1,365円（税込）

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ここで購入！めのまどあけてから、目を閉じて寝るまで。子どもの一日に添いながら、軽快な詩が続きます。

ここで購入！言葉そのものを思いっきり遊んでいる詩集です。まどみちおには珍しく、やや大人向きかもしれません。輪回しがぐるぐるまわる図には本当に目がまわりそうです。

ここで購入！動物をモチーフにした早口言葉的な詩があいうえお順に並んでいます。たすきがけをしたタヌキや、縞々模様のシマウマのウンチなどとってもユーモラスです。