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自分も相手も大切にする自己主張法とは?(2ページ目)

慌しさに追われて普段は疎遠になりがちな実家とのコミュニケーション。年末年始は近況報告から話題が広がる場面も増えます。話すことが苦手な人も「アサーション」を使って、穏やかに自己主張もしたいですね。

執筆者:鈴木 牧子

アサーション・チェック

自己表現には3つの種類があります。あなたは3つのコミュニケーションスタイルのどれを使っていますか?

■自分は大切にするが、相手は大切にしない。攻撃的スタイル
 (私はOK、あなたはNO)
自分の気持ちには一見正直だが、相手を犠牲にして優越感や正義感に浸る。他者に対して批判的態度になります。相手はあなたに対して腹立たしい気持ちや、馬鹿にされたと感じて悔しさを募らせます。

■相手は大切にするが、自分は大切にしない。受身的スタイル
 (私はNO、あなたはOK)
引っ込み思案で自己否定が強く、つい自分を抑えて我慢しがちです。傷ついた気持ちや不安感や悲しみを抱えやすく、じわっとした怒りを持っている。自分のことは後回しにしているのに、相手からはかえってそれが原因でイライラされたり、お気の毒な人とか、付き合うのが疲れると思われがち。

■自分も相手も大切にするアサーティブな自己表現
 (私もOK、あなたもOK)
自分の気持ちに正直で、状況に適切に反応できます。自己肯定的なスタイルを貫けます。このような自分の行動に自信や自尊心が満ち溢れています。相手も尊重するし自分も大切にされて尊敬されたと思えます。
 

アサーションの使いこなし方

怒った顔を捨てて笑顔
最初からできる人はいないのです。形からでも笑顔を作ってアサーションポイントを意識してみましょう。
アサーションを使いこなすために、心がけたいポイントです。
■自分の正直な気持ちに気づく
■自分の正直な気持ちを大切にし、ごまかしたり否定したりしない
■自分も相手も対等な関係であることをしっかりおさえておく
■伝えたいことを屈折させずに表現する
■表現したことについて、自分を責めたり不愉快になったりしない
 

違いを分かち合う

違った価値観や生き方をしている人間同士は、分からないのがあたり前。どこまでコミュニケーションすれば、お互いが理解し合えるかを探りあうことから関係が始まります。舅・姑との意見が違うこともあるでしょうが、互いに家族が幸せになるように未来を見ているという目標があるのです。「私もOK、あなたもOK」と尊重しあう気持ちで、分かちあう共通点を探す努力をしたいですね。失敗は成功の基と割り切って、せっかくの年末年始、顔を見ながらアサーションを使い、コミュニケーションしてみましょう。

皆さま、よいお年をお迎えくださいね。

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