大切なのは、「子どもの感情に注意を向ける」こと
ひと呼吸おいて子どもに興味を持つようにしてみると、質問の質が変わってきます。「今日の宿題は難しいんだろうか?」「やってないのは理由があるのかな?」「どれくらい時間がかかりそうなんだろう?」「楽しい宿題なんだろうか?」。そんな疑問がわいてくるはずです。今までは宿題をさせるためにしていた詰問でしたが、子ども自身に興味を持つことで、注意を向ける事柄が変わってきます。特に子どもの感情に注意を向けるといいでしょう。「まだ眠いの?」「何時に起きたいの?」といった質問を思いつくことができるでしょう。敏感に感じ取っています
子どもにとってみれば、「今日の宿題は難しそう?」と聞かれると、自分に興味を持ってくれていることが確認できてうれしいでしょう。なぜなら、親の興味は宿題ではなく「宿題をやる子ども」にあるからです。理屈では気づかなくても、無意識にそういうことを子どもは敏感に感じ取っています。確実にいえることは、答えがわかっていることは質問しないのが鉄則です。どうして「宿題はやったの?」と質問するかというと、宿題をやっていないと知っているからです。大人でも仕事中にさぼっているところへ上司が来て「何をやってるんだ?」と聞かれると、さぼっていた自分が悪いと思いつつもいい気はしませんね。報告書を出していないのをわかっているのに「報告書はだしたか?」と言われると、「そんなイヤミを言わなくても……」と思ってしまうことはありませんか? それと同じです。「宿題はやったの?」という質問は、実は質問ではなく「宿題をやってないでしょ」という詰問なのです。いくら子どもだからといっても、答えがわかっていることを質問するのは、傷つけていると思わなければいけません。
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