子どもの質問にイライラしてしまう……

Q:我が子の行動や言動にイライラしてしまいます。特に私の場合、同じ質問を子どもに何度もされると、イライラから怒ってしまいそうになります。事実、怒ってしまったこともあります。子どもが悪くないのはわかっているのですが、忙しいときなどにしつこく質問されてしまうと、耐えられないときがあります。思わず手もあげてしまいそうです……。こんなときは、どうすればいいのでしょうか?

まず、親のプレッシャーから解放されることが大切

子どもの質問
子どもの質問攻めにイライラしてませんか?
A:親だから「アドバイスしないといけない」「正確に答えないといけない」「間違ってはいけない」と思っていませんか? その思い込みは捨てしまいましょう。親であっても大人であっても、わからないことはたくさんありますし、間違うこともたくさんあります。私のところに相談に来られる方にも、親の責任というプレッシャーに押しつぶされそうになって、悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

親は、子どもには正確に正解を教えないといけないという、ある意味、強迫観念のようなものを持っています。子育ては、何も間違えると谷底に落とされるとか、正確でないと子どもにバカにされてしまうということはありません。子どもの質問にイライラしてしまうということは、過度の責任を親が感じてしまっているということです。つまり、子どもの質問に困ってしまう自分自身にイライラしているということです。

正解じゃなくても大丈夫。必要なものはすべて本人が持っている

子どもには、「教育を施さないといけない」という強迫観念を捨ててみてください。不正解だと罰則があるようなクイズではないということを知ってください。お母さんやお父さんの答えが不十分であったとしても、何ら失うものはありませんから。そう思えば、プレッシャーがなくなって、気が楽になります。

人の心理とは面白いもので、プレッシャーから解放されると、答えることが楽しくなってきます。答えてもいいし、答えなくてもいいと思えると、答えたいと思えるようになります。なぜなら、親に選択権があるからなんです。「絶対に答えないといけない」と思い込んでいるうちは、親に選択権はありません。そうすると、答えたいという欲求がなくなってしまいます。子どもは、質問を親に聞いてもらえるだけでも満足なのです。答えられない質問をして親を困らそうなどと決して思ってないのですから、安心してください。

子育てのイライラを解消するもう1つの心構えは、「必要なものはすべて本人が持っている」という大原則を覚えておくことです。子どもの質問に答えられそうにないときなどは、「あなたはどう思う?」と聞き返せばいいのです。例えば、「ボクはどうして生まれてきたの?」という子どもの純粋な質問に困ってしまうようなことがあります。そんなときは、「あなたは、自分がどうして生まれてきたと思う?」と聞いてみるのです。あるいは、「もし知っているとしたらどう思う?」と聞いてみます。これは、文字で読むと少し変な文章かもしれません。知らないから聞いているので、「もし、知っているとしたら」というのはちょっと変ですね。しかし、子どもに限らず、大人でも「もし知っているとしたら」と聞かれると、その人なりの答えを見つけ出すことが心理学の実験で知られています。

人は、教えられたことはすぐに忘れてしまいますが、自分で出したこたえは覚えているものです。



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