子どものうつ病の特徴とは
子どものうつ病は大人よりも見逃されやすい |
そのため、抑うつ感に悩んでいても、大人のようにいかにも抑うつ的にはならず、穏やかな表情をしていたり、少し元気がないかなという程度にしか見えないこともあるのです。
子どものうつ病は、主に体がだるくてやる気が湧かない、ご飯を食べたくない、頭やお腹が痛いなどの身体症状の訴えとなることが特徴的です。
不登校や摂食障害の陰に
子どもをめぐる社会問題としても注目される、不登校や摂食障害などの陰にも、実はうつ病が隠れていることがあります。思春期の問題行動や不適応は、うつ病と合併していることもあるのです。しかし、問題行動を取り除くことだけに注目してしまうと、子どもは「周りがこんなに働きかけてくれるのに、自分は人に迷惑をかけるダメな人間だ」と、自分を責めてうつを進行させることにもなりかねません。
子どものうつは、家庭環境とのかかわりも大きいと言われています。環境変化や学校生活の悩みなど、なんらかのきっかけでうつ病となり、それが一見
わかりにくい形で出現するのが、子どものうつなのです。