ベビービョルンの3つの哲学
株式会社グランドール ベビービョルン ジャパン事業部 深井誠さん |
「ベビービョルン社の商品開発のスタンスとして、3つの原則が挙げられます」と、深井さん。安全性(Safety)、品質(Quality)、そしてスタイル。これらのうち、どれか一つが欠けてもそれはベビービョルンの商品とはなり得ないのです。
安全性へのこだわり
株式会社グランドール ベビービョルン ジャパン事業部 濱田宏子さん |
ベビーキャリアが特徴的な「前抱き」である点にも、ベビービョルンの安全性へのこだわりが隠されています。日本などのアジアはおんぶ文化の風土。確かにおんぶひもにも使えるものを作ればもっと売れるだろうと予測されるものの、おんぶひもへと再デザインすることはありません。ベビーが親の視界から外れることによって、思いがけない不幸な事故が起こってしまうを懸念しているためなのです。
また、世界各国で強い要望が上がっているにも関わらず、ベビーカーも作りません。車輪が付いているもの、それすなわちビークル(乗り物)。乗り物は乗り物の専門家が作るべきで、ベビービョルンではない、という思いがあるのです。安全性を確保できないものは作らないという信念は、商品自体の安全性の観点からだけでなく、万が一ユーザーに正しく使われない場合に対しても配慮したモノづくりへと昇華されているのですね。