リタリンはこの後どうなるのか
リタリンのADHDへの効果を認める専門家も日米ともに確かに多くいます。しかし、難治性うつ、継続的なうつ患者に処方するという使い方は日本に顕著なようです。日本ではADHDに対する処方は保険外であることもあり、子どもへの投与はかなり限局的。米国でも6歳未満の子どもには処方が禁じられていますが、とはいえ世の中で処方が許可されている限りは濫用を防ぐ決定的な手立てはないでしょう。日本では、睡眠障害を訴える成人への処方が活発で、そのために若者の中でドラッグまがいに扱われるようになったようですが、ようやくこの数年その危険性が声を大にして言われるようになり、取り扱いに慎重な医師が増えたとのこと。間違いなくリタリンはWHO規定のスケジュール2、ヘロインやコカインと同じ強い依存性を持つ薬。処方薬であるがゆえに気軽に濫用すると、あまりに高い代償が待ち受けています。
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