親と子の受験と評される中学受験。子どもたちの塾通いの裏側で「塾弁」を作る母のストーリーをひも解く「中学受験母が語る、my塾弁ストーリー」シリーズ番外編は、ブログ発の中学受験体験本『この私が合格させる!』を、力を込めてご紹介します!

中学受験を、「戦友」母二人はどう闘ったのか

この私が合格させる!―中学受験マザーズの超リアル奮戦記 花鳥&風月(著)
この私が合格させる!―中学受験マザーズの超リアル奮戦記 花鳥&風月(著)
この本は、中学入試の合格法を綴った本ではない。体験本・合格本と呼ばれる、学習法や「中学受験の乗り切り方」指南書は数多あれど、これはそういうオーソドックスで、ある意味「ベタな」本とは違う。

この本に描かれるのは、子どもの中学受験を母がどう闘ったか、というリアルな道程。秘密の掲示板で「花鳥」さんと「風月」さんの二人がやり取りした、苦悩と焦燥、楽観と悲観の生々しい軌跡なのである。

「花鳥」さんは一人息子「花夫」君を持つ、ワーキングマザー。「風月」さんは一人娘「風子」ちゃんの母で、専業主婦。ともに一人っ子家庭だが、中学受験を目指すそれぞれの環境には違いがある。風子ちゃんは小学校4年生から日能研に通い、その家庭学習は母である風月さんが全科目をカバーする。花夫君は小学校5年生から四谷大塚の直営教室に通い、両親が4科のうち2科目ずつを担当する。

開始時期も、通う塾も違い(中学受験において、日能研と四谷は全くの他流どころか歴史的には宿敵)、家族のサポート状況も違う。それこそ、「塾弁」の作り方だって全く違うのだ。例えば、専業主婦であった風月さんの書く体験エッセイには塾弁作りや家族の食事の準備に関する記述が出てくるが、ワーキングマザーの花鳥さんのエッセイにはそれらは出てこない。その代わり、花鳥さんのエッセイには、子供の中学受験を巡って職場の同僚との会話、姑との会話が出てくる。また、受験が佳境に入ったあたりから、仕事を続けることへの逡巡も描かれる。

小4と小5、どちらから通塾を始めるべきか、そしてどの塾を選ぶべきか? 父親の参加度、受験に反対する周囲との人間関係、仕事、女子と男子の違い、さらに「中学受験に親はどこまで力を貸すべきなのか」。中学受験を語る時の、あらゆる切り口がこの本の中にある。この二人の親友は、条件面で面白いほどに対照的な環境にいながら、同じ「子供の中学受験」に向かって全速力で走り始めるのだ。

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