パパ授乳を助ける、「調乳器」&「母乳保存システム」
さて、ここで検討課題となるのは、どうやって適温のお湯をキッチンに常に用意しておくか、そしてどうやってスムーズにママの母乳を冷凍保存&解凍するか、という点です。海外の場合は、アバウトに「レンジでチン」したりしてベビーにあげてしまったり、粉ミルクを溶かすのにも瓶詰めの水をチンして用いたりしてしまうので、「適温のお湯を常に用意する」という発想はあまりないようです。しかし、その点で日本のブランドはさすが消費者のニーズを捉えています!
ピジョン 調乳ポット 水から6分 |
また、雑菌を繁殖させずに、いかに安全に母乳を保存したり、搾乳器や哺乳瓶を保存したりするかという問題には、レンジ消毒と、使い捨て容器の併用をおすすめ。消毒の方法には、薬剤、煮沸などもありますが、水を少量入れてレンジでチンするだけで蒸気消毒できるシステムは、手間もなく薬剤を常備する必要もないので、ストレスがありません。
リッチェル ほ乳びん消毒保管ケース らくちん!クリーン |
AVENT VIA ISIS 搾乳器セット |
搾乳器にも哺乳瓶にもピッタリ合う使い捨てカップは、もちろん洗って何度も使うことができます。授乳期を過ぎたら離乳食の保存にも使えるというのがデザインの勝利!
パパ授乳の3つのポイント
パパが授乳をするとき、特に注意して欲しいのは1.温度 粉ミルクなら、まず50度前後の湯冷ましで溶かし、ベビーにあげるときは必ず熱すぎないよう、人肌くらいの温度まで冷めていることを確認して! 出来上がったミルクを自分の手首の内側に垂らしてみて、熱くなければ大丈夫です。
2.落ち着いた環境で、ベビーをリラックス ベビーにとっては食事の時間。特に夜中の授乳の場合は、薄暗く静かな環境で、リラックスさせてあげながらの授乳が、ベビーがスムーズに寝てくれるポイントです。
3.できれば……ママを起こさずに 何をムシのいいことを、と怒られてしまうかもしれませんが、ママたちは日中2~3時間おきの授乳で、もうクタクタ。もし、もし、そのママをサポートしてくれる気持ちがあるなら、ママの手を借りずにスムーズに授乳して、ベビーを寝かしつけてくれたら、パパはもうスーパースターです!
夜中の授乳(本当に栄養上の必要がある授乳)というのは、短い場合は数ヶ月、長くても1年ちょっとの間のことなのですが、これがママたちには本当にツライ。もちろん、母たちはそれを乗り越えてきた歴史があるのですが、パパが授乳をサポートするメリットは、ベビーに対しても、そしてママに対しても、信頼を培い、愛情を示す点で非常に大きいのです。ぜひぜひ、週に1、2度でも、夜中に泣くベビーに「眠い……」と背中を向けたりせずに、ほんの20分ほど腕の中でミルクをあげてみてください。