すっかり初夏の陽気となりましたが、ベビーもパパママもお元気ですか? ガイド河崎の家では、4月から5月にかけて家族が続々と嘔吐下痢の風邪で倒れてしまい、てんやわんやでした。そう、小さいこどもは細菌やウィルスによる嘔吐下痢に抵抗が少なく、ひとたびかかると長引いたり、そのうち家族がそれをもらってしまうことも少なくありません。
これからどんどん気温が高くなる時期、赤ちゃんが口にするものには特に注意したいところですね。
さて今回の新米パパ塾は、パパがベビーにミルク(粉ミルク、または冷凍しておいたママの母乳)をあげるときの注意点と、お助けグッズについて。ベビーの健康は、パパのちょっとしたひと手間で救われるのです(?)。未来のパパ&新米ほやほやパパへ、現役子育てママを代表して、ママたちのリアルな「してほしい」をお伝えする『新米パパ塾』、第5回がスタートです!
ベビーにとって、ミルクタイムは至福のひととき! |
パパがベビーにミルクをあげるメリット
ベビーが生まれたら、ママはいったいどれくらいの頻度で授乳するか、ご存知ですか? 2時間から3時間おき、それも昼夜問わず、一日中です。従って、ママの睡眠時間は全くのコマ切れ、ベビーが寝たら自分も寝、ベビーが目を覚まして泣いたら自分も起きる、というように、ベビーと同じリズムで生活することで、どうにか産後の体も復調していくのです。ですが、「ベビーと同じリズムで」というのは、大人の生活には難しいものがあります。家事もあれば、お買い物も必要です。他の家族の世話もありますし、新聞や本を読む時間も欲しいところです。
実際、そんな新米ママの一人が、
「ベビーが生まれて4ヶ月、新聞を読むことも、ニュース番組をじっくり見ることもできない。一週間のなかで、どうにか生協宅配のカタログを読むのが精一杯」
と語っていたことがあって、それはベビーのお誕生直後、いかに授乳期のお母さんが
「飲ませて」⇒「あやして」⇒「無事に寝かしつける」
というサイクルにひたすら追われているかを、物語っていると思いました。
パパがベビーにミルクをあげるのは、そんなママたちの負担を軽減するのももちろんですが、実は授乳という行為の中に、親と子どもの絆を形成する働きがあるのです。授乳の時の姿勢を思い浮かべて下さい。親の腕の中でベビーが体を預けてリラックスし、口元には授乳期の赤ちゃんにとってもっとも欲しいものである「乳首」と、甘くて美味しい栄養たっぷりのミルク。親はベビーがミルクを飲む様子をじっと眺め、ベビーもまたじっと親を見つめています。
このとき、ベビーの中では「この人が親だ」という認識が形成され、その親を好きだと思う気持ち、満たされた気持ちで一杯になっています。一方、親の中でもベビーの様子を視覚的にも触覚的にも認知することで、脳内で親としての保護性を高めるホルモンが分泌されます。
もっとも、そんな小難しいことを考えずとも、要するにベビーはパパママの腕の中で
「温かくて気持ちいい! おいしい!」
と超ハッピー、パパママはベビーのハッピーな様子を見て
「うおぉ~。かっ、カワイイ!! ラブ~」
とびしばしに萌え~な気持ちで一杯になり、この時期のラブはその後もずっと親子の記憶の深層に残るのです。