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妻から見る ちょいモテ男パパって、何?(2ページ目)

読売広告社の「NEOパパ研究プロジェクト」によれば、オシャレで子煩悩、でも「浮気に積極的」なイマドキ「ちょいモテ男パパ」が出現!子育て中の妻たちからは9割「NO!」と突きつけられていますが……?

河崎 環

執筆者:河崎 環

子育てガイド

浮気の一つや二つは構わない!?

浮気の一つや二つは構わない?それ本当ですか?
オシャレで子煩悩、でも浮気の一回や二回は仕方ない、という感覚。そんな男にとって、「家庭」って何なんだ。「自分の分身」、かわいい子どもが育つ環境じゃないの?そこがなおざりになっていて、何が「子どもがかわいい」なんだろう。てゆーか、「浮気するパパ」に妻や子どもがついて来てくれると思うのは、甘えじゃない?

要は自分かわいさじゃないんだろうか。仕事も家庭も趣味も「遊び」も全て持ってる「オレ」が好きなんじゃないの?「オレってカッコいー」みたいな?そんなパパにとっては、「ペットじゃない、人格を持った人間」を育てる作業である、子育てさえもファッションの一部ですか?子育て中の妻の立場としては、ついそんなイジワルな気持ちが頭をもたげてしまうのだ。

そんなオトコには、ぜーんぜん共感できないぞ。納得のいかないガイド河崎は、当サイトで「ちょいモテ男パパをどう思う?」と、投票を募った。結果、約9割が「NG」!でも、残り1割は「それもアリじゃない」と、「OK」だと言うのだ。えーっ、自分の夫が「ちょいモテパパ」でも、許せる女の寛容さって何なんだ?懐深すぎて、泣けてくる。

ガイド河崎の「ちょいモテパパ」観!

世のお父さんの約1割を占め、いみじくも妻たちの同じく1割が「それもアリでしょ」と寛容に認めてくれる、ちょいモテパパ。その、男女1割同士が夫婦になっているのだとすれば、確かにアリなのかも?

いずれにせよ、いまの世の中、「優等生エリートパパ」、「らしさ」追求パパなど、子供や家族のための消費に熱心なパパたち。「ちょいモテパパ」も、最終的に最も関心があるのは「カッコいいオレ」ではあるけれど、その消費の周縁で、子供のため、家族のために何かをするというマインドがあるだけ、いいのかもしれない。

一番寂しい存在は、家族にも子供にも関心が低く、消費にも消極的、若干のひきこもり傾向があるという、「すれ違いファミリー」パパである。世のお父さんの26%を占めるというから、4人に1人はこれに該当する。

この「すれ違いファミリーパパ」を、バンダイキャラクター研究所所長のあいはらひろゆきさんは、「格差社会の中で」「家族作りを放棄してしまった父親たち」であると分析している。(⇒「しあわせな家族作りを目指す父親、背を向ける父親」

仕事にも家庭にも、生活全般において前向き、意欲旺盛である上流層とは対照的に、全ての意識において否定的、消極的な父親たち。日々の仕事に追われるうちに、家族とのコミュニケーションを失い、家族への関心も意識も希薄になってしまった、「立ち往生する負け組」なのだという。

パパの世界にも格差社会の現実があるということを実感させられる。消費だけで幸せを測ることはもちろんできないが、パパの「家族志向」が支えてくれる幸せは、確実に存在する。

そう思えば、比較的家族への関心が高い「ちょいモテパパ」も、許せるかもだ。ただし、「浮気するパパ」についてきてくれる妻や子どもは非常に少ないので、その足元が危なくなる可能性もココロに留めておいて欲しい。「オレ」が一番大事なパパ、子育てするうちに「オレ」以上に大事なものにも気がついてくれないかな?



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