米国で2006年4月に発売された、人気TV番組「セサミストリート」のDVDに批判が集中しています。生後6ヶ月からの乳幼児用であるため、「そんな小さい子供にテレビを見せるとは言語道断」というのが反対派の主張。しかし私たちの子育ての実際として、乳幼児にテレビを一切見せないという原則はどこまで守れるのでしょうか?また、あなたはこのDVDをどう思いますか?ご意見をお聞かせください!
批判される「ベビーエルモ」
エルモやビッグバードなどの人気マペットがベビーとなって登場(CNNより) |
「セサミ・ビギニングズ」シリーズ ビギニング・トゥギャザー |
監修には、健康的な乳幼児の発達を目的とする米国のNPO団体「ゼロ・トゥ・スリー」が参加し、養育者には入浴や食事などの基本的なルーティンの仕方を、乳幼児には大人と触れ合って楽しむ簡単なゲームを楽しく紹介する内容になっています。
しかし、「生後6ヶ月」という設定に、米国内の専門家はそろって「テレビを見せるには早すぎる。子供に小さいときからキャラクター商業主義を植えつけてしまう」と批判。確かに、米国では子供をテレビの前に座りっぱなしにさせ、テレビをベビーシッター代わりにして養育を放棄してしまう親も少なくなく、テレビの弊害が大きく取り上げられました。専門家からは「2歳児以下にはテレビを見せない」という方針が提唱され、良識ある層には半ば「常識」とされています。
とはいえ、厳格に「2歳まではテレビを一切見せない」というのは、原則としてはともかく、家庭内にテレビがあって年長の子供もいるような家庭では、実際には守りきれないかもしれません。米国には様々な価値観や生活習慣を持つ親たちがいるので、テレビをベビーシッター代わりにして子供をテレビ漬けにすることの害を広く知らしめるために、あえて厳格な方針を提唱しているという感もあります。
日本では、「2歳までは決して見せない」というほどの厳格な考え方は定着していないようです。むしろ、早期教育のためにとDVDシリーズが発売されているほどで、かなりの違いを感じます。何にせよ、テレビやDVDを見せるも見せないも程度問題という気がします。
賛否はありますが、内容としては非常に健全で、ベビーと親とのふれあいを大切にしたこのDVD。あなたなら、お子さんに見せますか?
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