幸せなデキ婚へ……誇りと覚悟をもって前へ進もう!
ここからは、「デキ婚」当事者の話としてお読みいただきたい。ライフスタイルの変化を受け入れる覚悟をし、来るべき生活を予想していたつもりだったのに、若くして出産後は毎日が「想定外」の事態。結婚も出産も子育ても、何もかもが初めてなのだから当たり前なのだが、当惑また当惑、毎日が「予定の修正→あきらめ」ばかりのようにさえ思えた。「できちゃった結婚」と人に言われることにも強い抵抗があって、そう言われたくないがために、必要以上に気を張っていたと思う。若くしての「デキ婚」は、家族はもちろん、ご近所含め周囲にも心配をかけるから、いやが応にも注目されざるを得ない。それを鬱陶しい、放っておいて欲しいと考えがちだが、周囲の目というのは、ある意味では社会的支援でもあると発想を転換したい。「デキ婚」がもつ色々なマイナスイメージは、決して根拠のないものではないと受け入れることで、自分たちを律する必要があるのだ。何のために律するのか、といえば、それはパートナーのためであり、生まれてくる子どものためであり、自分のためでもある。
幸せなデキ婚へ…… |
「自分の親が『デキ婚』で、小さいときからことあるごとに『あなたができなかったら結婚なんかしなかった』と言われ、自分を責めた。そんな結婚をしたくないし、子どももかわいそうだ」
というのが印象的だった。デキ婚の最大のルール違反、それは「子どもができなかったら結婚しなかった、こんなはずじゃなかった」と口走ることだ。それは、子どもも、パートナーも、家族もそして自分自身をも裏切ることになるのではないだろうか。
世間のデキ婚に対するイメージをそのまま容認させてしまうのか、「やっぱり『デキ婚』だから」と言わせてしまうのかどうかは、その後の二人次第。そして何よりも、「子どもができた」から結婚する、というのは結婚のきっかけに過ぎない。「デキ婚」の強い印象も、子どもが成長するにしたがっていずれは薄れ、フツウの結婚(でもフツウの結婚の定義は、この現代ではもはやわからない)の中にまぎれてゆくというのも付け加えておきたい。
そこで、「幸せな『デキ婚』への5か条」とは?
1.結婚前に、「本当にこの人と結婚したいのかどうか」、「子どもを欲しいと思って産むのかどうか」をよく考える
「できちゃったから仕方なく」は、子どもにもパートナーにも失礼じゃないだろうか。そんなことで、これから先の人生受け入れられる?
2.パートナーはもちろん、家族などとも結婚・子育てに関してよく話し合い、なるべく円満な環境を作る
「フツウ」の結婚・子育てでも、そのストレスたるや大変なもの。円満な関係のおかげで、一致団結してみんなでことに当たれるように。
3.肩肘張らず、周囲の協力を拒まない
「自分たち以外は敵」にしない。差し伸べられた手には、素直に甘えたい。
4.「子どもができなかったら結婚しなかった」は誰に対しても絶対タブー
長い人生、困難な時期は誰にだって起こる。それを、こんな言葉で全て裏切ってしまうのは、あまりにも残酷。
5.価値観やライフコースの修正など、決定に伴う結果を受け入れ、エンジョイする
自分の人生にとてつもなく大きな変化が起きるというのに、自分だけ今までどおりでいられるワケがない。「新しい私」くらいの新鮮な気持ちで。
「デキ婚で何が悪い?」――デキ婚はあくまでもきっかけの話であって、良いも悪いも当人たち次第。「授かり婚」、「おめでた婚」、「ダブルハッピー」、呼び名は何とでも。一度「産む」と素敵な決断をしたのなら、突然降ってきた結婚も出産も、それから起こる様々な出来事も、全て神様からの贈り物と思って、大切に開けて受け止めて欲しい。
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