5月5日の「端午の節句」。
男の子のたくましい成長を願う、お祝いの日ですね。
この日にいただく柏餅やちまきも、お店や地方によっていろいろ。
古都の名店から銀座の名店まで、和菓子を比較してみました。
「とらや」の端午の節句限定パッケージミニ羊羹
こいのぼりと兜のパッケージは節句限定。
小倉羊羹『夜の梅』(こいのぼり)と抹茶羊羹『新緑』(兜)の2種類。各1箱 336円。
「端午の節句」のいわれについては、「端午の節句」の歴史を紐解くをご参照ください。
■「端午の節句」といえば和菓子!
端午の節句の二大和菓子と言えば、柏餅と粽(ちまき)。こどもの日にこの和菓子を食べるのはなぜでしょう?
粽(ちまき)に使われる菖蒲は、その鋭い剣状の葉から強い香りを匂い立たせることにより、災厄を退け、悪霊を祓う強い霊力が備わっており、子供の生命力を強くするといわれています。
一方、柏は古くから男性的でおめでたい樹とされ、神事に使われていました。新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、家系が絶えないという縁起をかついでいるのだとか。江戸時代の中頃からは、端午の節句に餅を柏の葉で包んで供えたり配られたりし、また、葉が大きいことから食物を盛る器としても使われていました。
このように、一家の男の子の成長と栄達を願って食べられる和菓子なのですね。特に、柏餅には根強いファンがいるようです。各地の名店から、それぞれの工夫と伝統あふれるお菓子をご紹介します。
(実は東西で和菓子屋さんの呼ばれ方が違います。「お団子屋さん」というのが東、「おまんやさん」というのが西。こういった豆知識も楽しいものですね。)
●銀座 清月堂の柏餅
マダムのお茶の席でも人気の高い、銀座 清月堂の和菓子。あっさりした甘さがお抹茶にも合うと評判です。柏餅の餡もやはりあっさりとしていますが、甘みはしっかり。1個189円(税込み)。
本店 銀座7-16-15 TEL(03)3541-5588
松屋銀座B1、京王百貨店、横浜高島屋他有名デパートでも販売しています
●鎌倉 源 吉兆庵の『重午(ちょうご)の節句菓』
よもぎ羊羹の中に黒豆をちりばめたきんとんがくるまれています。つるんとした触感と、上品な甘さが味わえる一品。パッケージも鯉のぼりをあしらって面白く、子どもたちにも人気がありそうです。5個入り1箱1,050円(税込み)。
本店 神奈川県鎌倉市小町2丁目9-1 TEL(0467)23-2788
銀座8丁目、汐留(汐留シティセンタービル1F)や各有名デパートにも支店があります
●京都 鶴屋吉信の道明寺柏餅
小倉羹を「の」の字に巻き上げた「京観世」で有名な鶴屋吉信の柏餅は、道明寺粉で作られた、珍しい姿。柏の葉の香りとあいまって、上品な風情です。こし餡(茶色の葉)、小倉餡(緑色の葉)の2種類で、1個263円(税込み)。4月中旬~5月5日の販売です。
本店 京都市上京区今出川通堀川西入(西陣船橋) TEL(075)441-0105
銀座三越B1、世田谷店や各有名デパートにも支店があります
●赤坂 とらやの味噌餡柏餅と羊羹粽(ちまき)
味噌餡は白餡に白味噌を加え、上品な味わいに仕立てられています。丸く黄色い姿が愛らしく、とても人気があります。また東西のデパ地下などでかなり広範に販売されてもいるので、比較的手に入りやすいのも魅力です。1個284円(税込み)。
とらやと言えば羊羹の代名詞。とらやの羊羹粽は葛に餡を煉り合わせて作られた小豆の風味豊かな粽で、期待を裏切りません。1本から販売していますが、5本束、10本束などの姿も迫力があり、写真のような籠にいれておつかいものにしても喜ばれるのでは?
1本378円(税込み)。
「とらや」の柏餅、粽の販売期間・販売店は
4月21日~5月5日:
赤坂店、銀座店、日本橋店、新青山ビル店、御殿場店、新宿マイシティ、玉川高島屋S.C.、横浜そごう、一条店、四条店、京都高島屋
4月25日~5月5日:
銀座三越、銀座松屋、東京駅大丸、日本橋三越、日本橋高島屋、上野松坂屋、池袋西武、池袋東武、新宿伊勢丹、小田急本館、新宿京王、新宿三越、新宿高島屋、東急東横、ヒルトップガーデン目黒、横浜高島屋、京都大丸、京都伊勢丹
4月28日~5月5日:
銀座松坂屋、浅草松屋、池袋三越、東急本店、横浜三越、梅田阪急、梅田阪神、心斎橋大丸、難波高島屋、阿倍野近鉄
5月1日~5月5日:
たまプラーザ東急、神戸そごう